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【ファイルT6】写真の地球儀『グーグル・アース(Google Earth)』はおもしろい! 2006.09.29



【ファイルT6】2006.09.29 写真の地球儀『グーグル・アース(Google Earth)』はおもしろい!

 シルベさんが地球儀の話をしたので、ここで、無料で手に入る、写真の地球儀グーグル・アース(Google Earth)についてお話を。

 グーグル・アースって何かというと、人工衛星の写真や航空写真を繋ぎ合わせて作った地球儀(世界地図)です。世界主要都市は航空写真なので、都市部にお住まいの方は、自宅の屋根を見ることができますよ。要するに自宅も載っている地球儀です。お子様、学生さんの社会科の勉強にも最適。

 最近、話題になっていて、皆さん、すでにご存知かもしれませんが、2ヶ月ほど前にチャット(入力にモタついているうちに、話題が変わるので、もうやめました)で教えてもらって、英語が読めずに訳も分からずカンで操作していたのですが、結構世界地図片手に、ドラゴンクエスト感覚でいろいろ世界旅行をしました。

 軍の施設が丸見えだって、インド政府がカンカンになってGoogle社に抗議したんだって。

 アメリカの軍施設の周囲は勿論、解像度を落としているらしいんだ。

 9月になって、グーグル・アースのガイドブック(攻略本?)が続々出版されたので、これを読むと、使い方が分かります。

 まずグーグルアースの説明サイトをご覧下さい。概略が分かります。
 http://google-earth.noblesse-oblige.jp/

 グーグルアースのダウンロードは下記をクリックして、表示画面の右上のダウンロードをクリックして指示通りに進めば簡単。
 http://earth.google.co.jp/

 インストールは無料です!

 私がインストールしたときは英文でした。最近、日本語になったので簡単だよ。ただ、ノートン等のセキュリティーソフトのガードがかかったら、それを外さなければならないので、注意してね。
 
 私はガードを外すことに気がつかず、手間取りました。

※※ ※

 それでは、私がお気に入り登録した場所のほんの一部を紹介します。

 緯度経度を付記しましたので、それをコピーし、『▼検索(Search )』の 『ジャンプ(fly to)シート 』の空欄にペーストして、『虫眼鏡(金魚すくいの網?)』のボタンを押せば、目的地に、ひとっ飛び!

 基本的操作は、グーグル・マップやヤフーのマップと同じだよ。

 マウスのホイールを上に回したら拡大、下に回したら縮小です。スクロールは、写真をドラッグで引っかくようにします。

 方位(東西南北)は、通常、写真右上にある方位リングで上がNになるように、リングをドラッグしてね。

 もし、その場所が気に入って、また再訪したい時は、場所のお気に入り登録ができます。
 
 写真画面の左上にある『鼓の形をしたプッシュピン(プレイスマーク=目印を追加)』のボタンを押して、写真上に現れたマークを目標位置までドラッグして、ボックスの『名称(name)』の欄に名前を入力してOKを押せば登録できます。

 あとは普通に名前を国別等に整理すれば良いね!
 
 登録が済んだら『検索』欄の下に出てくる『緯度経度の履歴』は不要だから、右クリックで『削除(cut)』してね。

 私は自分の家を最初に探して登録しました。

 写真上のプッシュピンの表示、非表示はお気に入り登録した名称の左のボックスに『レ』のチェックを入れたり消したりでできますよ!

 操作は簡単だけど、一番最後に参考書を挙げたので、これを見たほうが早いような気がします。どれも基本的内容は似たり寄ったりですので、書店で見て気に入ったのを選んでください。

 私は、参考書無しで、試行錯誤で手探りでやってて、少し時間がかかりました。でも、基本操作はワードやエクセルと左程変わりません。

※※ ※

 自由の女神 金のたいまつが良く見えるね
 N40 41 21.56 W74 02 40.42

 エンパイアステートビル
 N40 44 55.28 W73 59 08.12

 ワシントンスクエア
 N40 43 52.23 W73 59 52.51

 グランド・ゼロ(WTC跡)更地になっています。
 N40 42 47.03 W74 00 44.83

 松井秀喜さんの活躍するヤンキースタジアム。ライト側が狭いねえ。ベーブルースはこのおかげでホームランを量産したんだって。
 N40 49 38.38 W73 55 39.30

 イチローさんの職場のセーフコ・フィールド。随分北にあるんだね。ライト側に可動式の屋根が見えます。
 N47 35 29.52 W122 19 56.98

 ナイアガラの滝(大きいねえ)
 N43 04 42.20 W79 04 34.80

 ペンタゴン(テロの跡の屋根の色が違っている)
 N38 53 53.17 W77 02 12.29

 ホワイトハウス
 N38 52 16.23 W77 03 21.90

 金日成の銅像(人の銅像としては世界一の大きさです。右手を挙げていますね)
 N39 01 56.25 E125 45 09.42

 テポドン2号発射台。自宅とテポドン2号発射場のプレイスマーク表示をオンにして、マウスのホイールをぐるぐる回して高度を上げたら、余りの距離の近さに怖くなりました。
 N40 51 20.34 E129 39 57.24

 金閣寺(お池の北に浮かんでいるね)
 N35 2 22.69 E135 43 42.18

 奈良東大寺大仏殿(さすがは世界一の木造建築は大きいねえ)
 N34 41 21.20 E135 50 23.29

 法隆寺(世界最古の木造建築!五重塔は上に伸びた影で分かるよ。その右が金堂。この非対称な伽藍配置は、日本独自のものだよ。偉い!八角形の屋根の『夢殿(ゆめどの)』は右側(東側)の少し離れたところにあるよ。五重塔の左側近くの八角形の屋根は『西円堂』だから、間違わないでね!)
 N34 36 52.60 E135 44 03.18

 東京都庁
 N35 41 22.32 E139 41 29.17

 東京タワー
 N35 39 31.19 E139 44 43.33

 大阪城
 N34 41 15.34 E135 31 32.38

 仁徳天皇陵(世界一の面積のお墓。後述のエジプトのピラミッドと較べてね)
 N34 33 59.01 E135 29 13.93

 名古屋城(金の『ちゃちほこ』が見えないね。名古屋博で外した時、撮影したのかな?)
 N35 11 09.02 E136 53 55.99

 パリの凱旋門
 N48 52 26.62 E02 17 41.10

 エッフェル塔
 N48 51 31.12 E02 17 37.83

 ヴェルサイユ宮殿(お庭が広いね。まるでスジャータちゃんのお家みたい!)
 N48 48 18.81 E02 07 11.83

 バッキンガム宮殿(エリザベス女王陛下のお家)
 N51 30 02.98 W00 08 40.86

 ストーン・ヘンジ(神秘的だね)
 N51 10 44.63 W 01 49 35.29

 万里の長城(解像度が悪いよ。でも、長さ2400kmだけのことはあるね)
 N40 31 44.89 E116 47 09.57

 エジプトのピラミッド。クフ王のもの。左下に(南西)にカフラー王、メンカフラー王の順。
 N29 58 48.00 E31 08 00.53

 スフィンクス(ピラミッドを正面で守護してくれているね)
 N29 58 31.69 E31 08 14.80

 ナスカの地上絵の鳥の絵(見えるかな?右下に胴があって、嘴がその下で尾が上で羽根が左右だよ。これ見つけるのに苦労したんだよ。気合で見てね!)
 S14 41 50.73 W75 07 36.74

 まだまだあるけど、きりがないからこのへんで。リクエストがあれば、他にもUPするね!

※※ ※

 参考図書(熟読したわけではないので、私のぱっと見た感想です。実際に見て確認してね!)

① Google Earth完全ガイド 青春出版社 1300円+税

 大判で厚みもなく、見やすい。写真も綺麗。世界中の場所の紹介は一番親切。見て楽しいのはこれ。


② グーグルアースの使い方がわかる本 ポケット図解完全活用ガイド 秀和システム 650円+税

 コンパクトで安い。とりあえず使いたい場合はこれで間に合うと思う。紹介している場所は結構渋い。


③ Google Earth入門 翔泳社 1680円+税

 基本操作についてはどれも似たりよったりだけど、スナップ写真を貼り付けて、WEB公開する等、いろいろと凝った使い方をしたい人はこれが良いかも。ただ、一番高価で分厚い。マニアックで私はここまで習熟する気はありません。


(写真上:ヴェルサイユ宮殿。写真下:ピラミッドとスフィンクス・・・実際はもっと見易いよ!)

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【ファイルM1】漢字バトンだよ! 2006.09.28


【ファイルM1】2006.09.28 漢字バトンだよ!
「うたかたの日々」のうたかげさんから、漢字バトンを回していただきました。
http://blogs.yahoo.co.jp/ephemeral06/folder/1420477.html
おもしろそうだね。私は漢字が好きだよ!
さっそく答えるよお!

《1》好きな漢字3つ

*「寿」→「ことほぐ」という読み方が好きだねえ。寿下無(じゅげむ)だねえ。私は、本当にお目出度いねえ。   

*「奇」→別に奇を衒ってるわけじゃないけど、この字をみると、ムズムズするねえ。
好奇心、奇人変人、奇才、奇特な人、奇跡、奇術、数奇な運命、とかあるねえ。

*「庵」→『いおりを結ぶ』っていう表現が好き。楽隠居に憬れちゃうよ!私は、怠け者だもの。それに、なんとなく、美味しい和菓子とか、お蕎麦とか連想する字だねえ。


《2》前の人が答えた漢字に対して思うイメージは?

(1)の「闇」「光」「瞬」の方を受けて答えればいいのかな?それとも、(6)の「無」「儚」「乾」の方かな?ええいっ!両方答えちゃえ!

*「闇」・・・闇討ち→卑怯だけど、私には、これをやってみたいと思う人はけっこういるよ。執念深いんだよ。月夜の晩ばかりじゃないんだからね!それとも忍者のイメージ?

*「光」・・・そりゃあ、『でんきは光る。光るは、ぴっかり君のハゲ頭♪』で決まり!
 所詮、『他人事』なので、心の中で大笑い!愉快だねえ。良い人だったら、可哀想だけど、嫌いな人だったら、思いっきり『ザマアミロ』って思うもの。

 自慢じゃないけど、私はハゲには『ハゲ・ウォッチャー』として一家言あるんだよ!ハゲの生態観察は、私の娯楽の一つです。
 ハゲを見ると、シャンプーハットを被せて、洗濯石鹸を付けた亀の子ダワシでハゲしくゴシゴシ水洗いしたい衝動を抑えるのに苦労します。本当に罪作りだねえ!むやみやたらと、人目も憚らずに、ハゲるのがいけないんだよ!
 光の国からやってきたウルトラマンもいるねえ。


*「瞬」・・・またたく星だねえ。『一瞬の光陰軽んずべからず』っていうけどさあ。私はゆっくりと暮らしたいねえ。

*「無」→天衣無縫、融通無碍・・・スジャータちゃんのことだねえ。
    風狂無頼、無宿渡世、無為徒食・・・憧れだねえ。
    無料サービス券・・・只より安いものはないねえ。
     
*「儚」→『はかない』ねえ。うん。だから、人生、好きなことやんなきゃ損だね!

*「乾」→「乾(いぬい)君」のことを「かわき君」と呼んで、怒られたことがあるねえ。 
     乾物(かわきもの)は大好き!柿ピーとか、スルメとか、イカクンとか・・・・。
     乾いた雑巾を絞っても何も出てこないのに、無理をいう人は、だいっきらい!


《3》前の人をイメージする漢字は?

*「誠」→楳図かずおが好きだから、『まことちゃん』じゃないよ。うたかげさんは、優しい、『まごころ』のお姉さんだねえ。

《4》あなたの好きな四文字熟語を1つ

*「酔生夢死(すいせいむし)」・・・すぐに思いついた言葉を適当に選びました。
 
 次点も紹介するね!いっぱいあるよお。

好好餃子(ハオハオギョウザ)、勧善懲悪、因果応報、天罰覿面、水戸黄門、現金書留、遺産相続、利子生活、未公開株、乳母日傘(おんばひがさ)、悠々自適、藁蘂長者(わらしべ長者)、三倉真奈、叶 匠壽庵(京和菓子の『かのうしょうじゅあん』)、鍋焼饂飩、更科蕎麦、

梅干茶漬(by永谷園:昔、都はるみが『好きになった人』のメロディーで『すう~っぱい、すうぱ~い~、梅干ちゃ~づ~け~~~、す~うき~な、ふたり~わ~、梅干ちゃづけ~~~~、好きになぁったあじ~~~~♪』ってCMソングを歌っていたね。もう最高!)

柚子胡椒(ゆずこしょう)、安倍川餅、草加煎餅、百円均一、夫婦漫才、早野凡平、北海盆唄、猫目小僧、千客万来、笑角福来(わらうかどには、ふくきたる)、

国家安康、君臣豊楽(=方広寺の鐘に刻まれた文字。ガキの喧嘩みたいな、言い掛かりの付けかたが、馬鹿馬鹿しくて好き。これで、滅ばされた豊臣家は堪ったもんじゃないけど・・・。現在は、この八字だけ見やすいように白いペンキが塗ってあります。京都の三十三間堂に行ったら、すぐ近くだから、ついでにオペラグラスを持って立ち寄ってね!)、

金平牛蒡(きんぴらごぼう)、疲労回復、滋養強壮、利歩微肝(リポビタン)、白金懐炉、学級閉鎖、愛妻弁当、丁稚奉公、

小野妹子、地下足袋(昔、笑福亭鶴瓶師匠が『小野妹子の地下足袋!』ってギャグを叫んでいたねえ)、・・・・。といったところですかねえ、思いつくのは・・・・。

 これは反則かもしれないけど、あまり人が書きそうも無い言葉だから、許してね!
 あー楽しかった!


《5》自分を表す漢字とそのイメージは?

*「眠」→なんせ『眼とろん星人』だからねえ。いつも眠いよお。


《6》次の人に回す漢字を3つ

*「頓」「珍」「漢」・・・そういえば、魔法使いサリーちゃんの親友ヨシ子ちゃんの三つ子の弟の名前が、トン吉、チン平、カン太だったねえ。『あんたたち、おやつあげないわよ!』


《7》バトンを回す7人とその人をイメージする漢字

 バトンを回す人がいないよお!それで、
 皆さんに感謝の意味をこめて

『謝』という字を不特定多数の人にお回しします。
 
 われこそは!と思われる方は、挑戦してね!


※  ※  ※

《EXTRA》特別付録:1人が7人にバトンをまわすというルールについて

 最初に回す、言いだしっぺの人は1人だよね。

 2回目に回す人は7人で最初の1人をたすと、その時点でバトンに回答した人は総計8人。

 3回目には、その7人がそれぞれ7人ずつバトンを回すから、7×7=49人でさっきの8人を足すと総計57人。

 そんな調子で進めて行くと、

1回転目・・・・・・・・・総数1人
2回転目・・・・・・・・・総数8人
3回転目・・・・・・・・・総数57人
4回転目・・・・・・・・・総数400人
5回転目・・・・・・・・・総数2,801人
6回転目・・・・・・・・・総数19,608人
7回転目・・・・・・・・・総数137,257人
8回転目・・・・・・・・・総数960,800人
9回転目・・・・・・・・・総数6,725,601人
10回転目・・・・・・・・・総数47,079,208人
11回転目・・・・・・・・・総数329,554,457人
12回転目・・・・・・・・・総数2,306,881,200人
13回転目・・・・・・・・・総数16,148,168,401人

 13回転目に、161億4816万8401人になっちゃうよ!地球の人口(65億人突破)の倍以上だよお!うえーん。10日でバトンが一回まわるとしても。130日だよお!うへえ!「『ねずみ講』じゃないか?」って問題になってる某社でも、親一人に子が二人だよお!ねずみ算は、怖いねえ!

 ついでに、1人が2人ずつ回しても、33回転目で、85億8993万4591人になります。


 まあ、私のように次に回す人がいない場合の保険かな?第一、営利目的じゃないし、遊びだからね。硬いこと言いっこなし!

 ということで、ルールには無理があるけど(これを考えるのも楽しかったよ!)、 このバトンは、やってて楽しかったので、止めるのは惜しいし、私の後で答えるのはしんどいと思うし・・・。
 というわけで、『やあやあ、われこそわあ!』と思われる方は、私のバトンを引き継いでね!

 うたかげさん。楽しいバトンありがとうございました。私にとっては面白い玩具、もしくはゲームでした。

 こんなとこでいかがでしょう?ご期待に添えたかなあ?ドキドキするねえ。


※※ ※

 因みに、複利計算のことも一言。皆さんは、悪徳金融業者の話で『トイチ』っていう言葉を聞いたことはありませんか?これは、10日で1割の利子がつくから『トイチ』って言います。
『十一(といち)の奈良漬=黒田食品』とは無関係です。自己破産した岸部シローさんは、金策が尽きて、最後にこれに手を出したと言っていました。

 全く返済しないまま、360日経つと、借金は、元々借りたお金(元本)の
 なんと31倍に膨れあがります。こんなの返済できるわけありませんよね。

 ところが、利息制限法上の利息限度額は、

(利息の最高限)
第1条 金銭を目的とする消費貸借上の利息の契約は、その利息が左の利率により計算した金額をこえるときは、その超過部分につき無効とする。

元本が10万円未満の場合
年2割
元本が10万円以上100万円未満の場合
年1割8分
元本が100万円以上の場合
年1割5分

 です。これ以上返済する義務は全くありません。

 またまた、ところが!

2 債務者は、前項の超過部分を任意に支払つたときは、同項の規定にかかわらず、その返還を請求することができない。

 となってるから、気をつけてね!

 さらに、
(賠償額予定の制限)
第4条 金銭を目的とする消費貸借上の債務の不履行による賠償額の予定は、その賠償額の元本に対する割合が第1条第1項に規定する率の1.46倍を超えるときは、その超過部分につき無効とする。

とあるから債務不履行の賠償額は、別らしいんだ、気をつけてね!

 蛇足ながら!

 数字って本当に怖いねえ!うひゃー!

【ファイル15】シルベさん庶民代表として試験を受ける(その4) 2006.09.26


【ファイル15】2006.09.26シルベさん庶民代表として試験を受ける(その4)

「でも、シルベさんは、名前がキチンと書けているから、スジャータ、おまけして20点あげるね。だからお願いだから泣かないで」
「頭の悪い小学生じゃないんだから、0点でかまいませんよ。僕は」
「シルベさんが良くても、スジャータの庶民学の先生が0点坊主だったら、スジャータが恥ずかしいよお!」
「潔く、0点に甘んじます」
「どうしても、私の20点を受け取らないっていうの。受け取らなかったら、ひどいよ」
「僕を脅すのですか?小切手だったら、その場で破り捨てるからかまいませんよ」

「あれえ、なによお。その挑戦的な態度わあ。
 いいもん。それなら、シルベさんが発明した素粒子『ベルボトム』の実在を理論的に証明する論文を書いて、『ネーチャー』に寄稿するから。ある素粒子の実在を想定したら、大統一理論解明の研究が、飛躍的に発展しそうなんだ。それで、ノーベル賞取ったら、シルベさんはストックホルムで記念講演したり、蛙飛びしなきゃなんないけどいいのかな?」

「世の中にはそんな脅し方があったんだ。知らなかったなあ。勉強になるなあ」泣き止んだシルベさんは、すこぶる感心している。

 それを聴いたドブロクスキー博士の顔が見る見るうちに青ざめた。
「分かったぞ!」博士は叫んだ。
「スジャータちゃん。去年の受賞者で、記念講演中に、くも膜下出血で急逝した学者がおったろう」

「うん、いたねえ」
「犯人はスジャータちゃんだな」
「違うよ。そーじゃないよ」
「でも、スジャータちゃんは、あの先生に教わったことがあったね」
「あんな先生に教わることなんか何も無いよ」
「でも、接点はあったろ。白状しなさい」

「あーあ、ばれちゃった。うん、私が出したレポートについて研究室で論争したよ。あの先生、あったま悪いくせにスジャータのレポートを完全否定したんだ。なのに、自分の論文にスジャータのレポートを盗用したんだよお。
 
 私が文句をいっても先生は取り合わないし、みんなに言っても信じてもらえないし、結局業績はその先生のものになったの。だから、スジャータ、その先生の意に沿うように内緒でその理論を発展させた論文をその先生名義で投稿してやったんだ。それがとても評判になって・・・・・、あの先生喜んでたよ。馬鹿だねえ。
 第一、あの先生の実力で、スジャータの理論の理解なんかできるわけないじゃん」

「うーん、やはりそうか。あんな凡庸な学者にあんな素晴らしい着想ができるはずがないと、学会では噂だったんじゃ。しかしながら、あの理論が独創的で、学問の前進に多大な貢献をしたのは確かじゃから、彼のノーベル賞受賞に異議を唱えるものは一人もおらんじゃった。まさか、自分の業績を、当て付けに他人の名義で提出する人間がおるなんて、誰しも夢想だにせんからのう。
 ただ、受賞記念講演の時、彼の講演内容がしどろもどろで、でたらめだったということは、その時の講演録で明白じゃった。

 実はワシも、あの理論に用いられた数式を何処かで見覚えがあったという気がしてならんじゃったんだ。今やっと思い出した。あれはスジャータちゃんが九つの時に、『いいこと思いついた』とはしゃいでおった理論を発展させたものじゃ。

 確かにスジャータちゃんの学説を盗用した彼の行為は愚劣で学者として断じて許されるものじゃない。

 しかしのう。彼も、自分の私利私欲だけのために、ニセモノのノーベル賞を受け入れたたわけではあるまい。受賞によって、自分の研究室の研究環境が改善されるのも確かなんじゃ。それに目が眩んだのじゃろうて。出来心だったんじゃろう。

 それにしても、ワシはなんという怪物を育て上げてしまったのじゃ。

 スジャータちゃん。君のやったことは、理由はどうあれ、絶対にしてはいけないことだったんじゃよ」

「なによ。スジャータ悪くないもん。なにさ、あの先生が、私のレポートを盗用したから、あの先生の意向に沿っただけだもん。

 あの先生は私のレポートを奪ったけど、私は何も奪ってないよ。スジャータ、誰からも奪ってないよ。私は与えただけだよ。あの先生も、ノーベル賞受賞を喜んでたじゃないの。どうして怒られなきゃなんないのさあ。どうしてみんなスジャータのことを苛めるの?

 みんなみんなだいっきらい!」

 そう言うと、スジャータちゃんは泣きながら部屋を飛び出した。私とシルベさんは慌てて彼女を追って外に出た。

 彼女の愛車、『メークイン3世号』は玄関前の駐車場に置かれたままだったが、彼女の姿は見当たらなかった。

 私とシルベさんは、悄然として部屋に戻った。

 シルベさんは呟いた。
「スジャータちゃんは、『私は誰からも奪っていない。与えただけだ』と言ってましたよね。
 彼女は、没落を許されないツァラトストラなんだよな。無邪気で、陽気で、ルサンチマンなんかかけらもない。彼女は美しくて、頭が良くて、あらゆる面において豊かだ。普通の人間が欲しいと思っても手に入れられないものを所有している。だけど、それを彼女は絶対に鼻にかけない。本当に無邪気なんだ。しかし彼女は不幸なんだ。彼女は彼女なりに、一生懸命に生きているだけなのに・・・・・。

 眼とろん星人さん。これってどういうことですか?あなたの星にはこんな不幸って、存在しますか?」

 シルベさんはすがるような目で私を見つめた。

「それは、私には何とも言えませんね。そんな僭越なまねはできません。地球人の問題は地球人で考えるべきです。私にも思うところはあります。しかしそれを語るつもりはありませんし、語るべきではありません。それは、菜食主義者の人間が、ライオンに向って肉を食うなと言うことと同じだから・・・・・」

「そうですね。そんなんだよな。そうなんだ・・・・」
 シルベさんは、自分を納得させるかのように、何度も何度も繰り返し呟くのだった。

【ファイル14】シルベさん庶民代表として試験を受ける(その3) 2006.09.23


【ファイル14】2006.09.23シルベさん庶民代表として試験を受ける(その3)
 
 スジャータちゃんは、どんどん落ち込んでいく自分自身の気持ちを励ますかのように、努めて陽気な声で言った。
「次が最終問題だよ。見なくても結果は分かるけどさあ。それにしてもシルベさん沢山書いたねえ!少し期待が持てるよ」

5問目(最終問題)
素粒子について述べよ

シルベさんの解答:
 素粒子とは、この世界を構成する微小な究極の粒子である。粒子という呼称をもつが、量子力学の知見によれば、粒子の性質と波動の性質をもつとされている。
 素粒子には、電子、半電子、中性子、反中性子、陽子、反陽子、トリノ、ニュートリノ、ミラノ、ニューミラノ、ヨーク、ニューヨーク、トン、ニュートン、中間子等、反中間子等がある。
 中間子は日本の湯川秀樹博士が理論的に予言し、後にその存在が確認された。
 とりわけパイ中間子が有名だが、この場合のパイとは、3.141592653589793284・・・・・の循環しない無限小数を意味する。最近の日本の文部科学省の精密な測定で、この数値が正確には『3』という整数であることが証明された。よって、小学校の算数の教科書においても、パイの値は『3』に訂正された。

 陽子、反陽子、中性子、反中性子はさらにクオークで構成されている。
クオークには、アップ、ダウン、クイズ、チャーミー・グリーン、ママレモン、ベルボトムがある。

 物質は、素粒子の状態によって、その性質が変容する。
 
 例えば、水は水の原子によって構成されるが、核融合によって、氷の原子に変化する。また、水の原子は、核分裂反応によってお湯の原子になる。その結果生じるのが温排水である。さらにこの温排水を再利用するのが高速増殖炉で、これは文殊菩薩が発明した。
 再利用されたお湯の原子は、更なる核分裂によって、湯気の原子になり、さらに制御棒をはずして炉心溶融させると水蒸気の原子になる。最後の反応をメルトダウンという。この水蒸気でタービンを回転させ、発電をおこなうことこそが、何を隠そうまさしく原子力発電である。
 この原子力発電には、水を水蒸気にまで核分裂をさせるために、多量の石油が必要とされる。二酸化炭素も放射線も出るので、とっても危険が危ない。よって、わたしは原子力発電所建設に断固として反対する。

 最後に湯気の原子が、メルトダウンし、水蒸気の原子に核分裂したさいに、空気の原子と混ざるが、この状態をプラズマ状態と呼ぶ。間違いない。自信がある。

 太陽は巨大な核融合炉である、そこでは水の原子が核融合によって氷の原子に変化することによって膨大なエネルギーが生じる。
 何故、このような氷という冷たい原子が生じる核融合反応でニュートリノや、光という電磁波や、熱エネルギーが放出されるかというと、太陽の水原子は反陽子、反中性子、半電子という反物質でできているからである。
 このことは、ニュートリノ物理学の草分け的存在である、小柴博士のカミオカンデの観測により証明された。

 ここで、私見を述べさせていただくと、『常温核融合』という珍説が一次取り沙汰されたことがある。水の原子の核融合反応は摂氏0度でないと生じないから、絶対に間違いである。
 そうじゃないと、冷蔵庫が売れなくなる。家電メーカーがそれによって、倒産すると、大量の失業者が出る。これはすぐれて経済問題でもある。

 実は、こんな物知りの私にも良くわからないことがある。たとえば、森から木を切り出すとき、木は木の原子で構成されている。これが製材所で核分裂をおこし、材木の原子に変化するのである。
 これを椅子に組み立てる場合、材木の原子から核融合によって生じた『椅子の原子』はどの段階で発生するのであろうか。最後の釘を打ち込んで椅子が完成した時であろうか。それとも最初に人が座って椅子としての機能を果たした時であろうか。このアポリアが解明されれば、ノーベル物理学賞受賞は確実である。私が請け負う。

以 上。

※  ※  ※

「最後のこの問題の解答には自信があるんです」
シルベさんは大きく胸を張った。

 これを読んだノレン君はぎゃーっと叫んだ。そして体を大きく仰け反らせ、指先を鍵のように折り曲げ、中空を掻き毟った。
 スジャータちゃんは、冷厳に結果を発表する。

「あれえ、全問不正解だよ。0点じゃないのさあ。シルベさんは0点坊主だよ」
 
 一方、ノレン君は腹を抱えながら身もだえし、涙を流しながら笑っている。
そして、息も絶え絶えにノレン君は言った。
「はーはー苦しいよ!苦しくて死にそうだ。ひーひーひー。でも、ある意味、ものすごい解答だ。シルベさんって、ひょっとして天才かもしれないよ」
「そうじゃのう。ノレン君の言うとおりじゃ。ワシも久しぶりに大笑いした。シルベさんのユーモアのセンスは一流じゃ。眼とろん星人さんはどうじゃな」
「私も、シルベさんは天才だと思います」

「あの、待ってくださいよ。僕は真剣に、このテストに答えたんだけど・・・・」
「そおだよお。シルベさんは、すっごくあったま悪いよー」
「姉貴はユーモアのセンスがないんだよ。僕はシルベさんのこと尊敬しちゃったな」
「なによ。ノレンたら、生意気よ」
 兄弟喧嘩が始まった。

「二人とも僕のため兄弟喧嘩はやめてください」
「本当に、シルベさんったら、スジャータ信じられないよ」
「どうして僕が0点なんです?だったら、模範解答を教えてほしいなあ」
「模範解答ってなあに?」
「正しい答えですよ」
「またシルベさんたら、庶民の言葉を使うから、スジャータわかんないじゃない。あのさあ、問題の答えなんて、自分で調べるんだよ。人に教えてもらったら、カンニングだよ。常識ないなあ。スジャータ悲しいよ」

「庶民で本当にすみません。でも、僕も一応大学は出てるんです」

「へえー。シルベさんすごーい!なんていう大学?庶民立庶民大学?」
「庶民立の・・・・いいや、国公立の大学は、頭が悪いので入れませんでした。私学です」
「だって、ハーバードも私学だよ。わーい、一緒だあ」
「一緒じゃありません!」
「どうして?スジャータと一緒じゃ嫌なの?なんていう名前の大学?」
「そればかりはお許しください。母校の恥晒しです」
「私そこに入学していーい?」
「ダメです。僕の後輩達は、確かに頭はそれほど良くないけれど、善良なやつらばかりです。彼等のぬるま湯の平和を脅かすような真似はやめてください。幼稚園に大学生が入学したら、幼稚園が迷惑です」
「でも、大学は大学でしょ」
「そりゃあ、『ダイヤモンドも玄武岩も同じ鉱物だ』という意味合いにおいてはそうです。しかしなあ、これも考えてみると問題なんだよなあ・・・・・」

「シルベさんが、なに言っているのかスジャータわかんないよお」
「そもそも、ハーバードのビジネススクールというのは大学院でしょ?」
「そうだね。でもシルベさんは大学は卒業したんでしょ、学士さんなんでしょ、0点坊主なのに。あっ、そうか。やだあ、シルベさんはお金持ちなんじゃないのさあ」
「どうして?」
「だって、お金を積んで卒業したんでしょ?裏口卒業でしょ」
「世の中には例え裏口入学はあったとしても、裏口卒業はありません。あのですねえ。日本の大学は卒業が簡単なんです。適当にやってりゃあ、卒業できるんですよ。特に文科系の場合は」
「でもさあ、0点坊主のシルベさんのレベルの学力で適当なお勉強っていうのは、どんなレベルの適当?お遊戯とかお絵かきのお勉強?かわいいねえ」
「これ以上、僕を苛めないでください。あーんあんあん。えーんえんえん。おーいおいおい」
「シルベさんたら、どうして泣くのさあ。泣かれるとスジャータが苛めているみたいだよお」
「姉貴。客観的に見ると、そういうのを『苛め』っていうんだよ。シルベさんは、とても優しくて、いい人で、天才だよ。俺は尊敬するなあ。だから、苛めないでおくれよ」
「ノレン、あんた生意気よ」

「あーあ。スジャータ、きらわれてばっかり。つまんない!」スジャータちゃんはぷーっと頬を膨らませた。
(その4に続く)

【ファイル13】シルベさん庶民代表として試験を受ける(その2) 2006.09.20


【ファイル13】2006.09.20シルベさん庶民代表として試験を受ける(その2)

「次は、ニュートンの問題だよ!」

 3問目
 ニュートンの万有引力の法則について述べよ

 シルベさんの解答:
 ニュートンは有名な『万有引力の法則』を『発明』した。
 それまで、この世界には『万有引力の法則』が存在していなかったため、万物は空中に浮かんでいた。
 
 ニュートンがそれを発明したのは、ペストの流行で、ケンブリッジ大学が学校閉鎖になり、田舎に引きこもっていたときだ。
 
 ある日、とても暇を持て余していた彼は、庭のリンゴの木に、完熟しきった美味しそうなリンゴがなっているのを『発明』した。

 しかしながら、リンゴは宙に浮いたまま落ちてこない。そこで、口卑しい彼は、『万物はすべて落下せよ』という『魔法の呪文』を『発明』して唱えた、すると、そのリンゴは、あんぐりと開けたニュートンの口にすっぽりと入った。この『魔法の呪文』のことを『万有引力の法則』という。

 この呪文の文句を私は良く覚えていない。確か『テクマクマヤコン』だったように記憶している。それとも、『マハリクマハリタヤンバラヤンヤンヤ』だっけ?

 かくして、彼は首尾よく目的を果たしたが、リンゴは少し大き過ぎて、それを咥えたニュートンは顎が外れて病院に向かう羽目に陥った。でも、病院はペスト患者の治療に忙殺され、お医者さん自身もペストが院内感染したりして、顎が外れた間抜けな人間の世話どころではなく、治療してくれません。やれやれ!
 
 それはともかく、『万有引力の法則』が『発明』されたことにより、大変な天変地異が起こった。南半球に住む人たちがみんな下に落っこち、地球の外に放り出されたのだ!ニュートンがリンゴを食べたがったばっかりに!
 当然、地球も下へ下へと落ちている。これは一大事である。
 
 そのことから、顎が外れたままのニュートンは、同時に『重力=加速度』という等価原理を導き出した。
 
 ほんとうにニュートンって、凄い人だねえ。だから、偉人伝に必ず出てきます。
 ニュートンのおかげで、グレープフルーツは、機械で木を揺すって、落とすだけで収穫できるようになりました。

 なお、すっかり名士になって造幣局長の職に就いたニュートンは、アイルランドに対して過酷な通貨政策を施行したため、アイルランドの作家、スウィフトが書いた有名な『ガリバー旅行記』の、『空を飛ぶ国=ラピュタ国』の章では、ニュートンをモデルにした物理学者が、徹底的にカリカチュアライズされて登場する。

※  ※  ※

「シルベさん、最高だね。伝記的事実は結構詳しいのに、物理が全くダメだ。
 どういう、教養のバランス感覚をしているのか、俺は、シルベさんの精神構造に関して、とても興味深いものがあるな」

「どおして、こんなところに、『等価原理』が出てくるのよお。一般相対性理論じゃないのさ」スジャータちゃんが声を荒げた。

 そして、乳幼児をあやすような猫なで声で尋ねた。

「それにしも、シルベさん。『地球の下』って一体なあに?」

 シルベさんは、部屋の隅にある地球儀を机の上に置き、説明しだした。
「だから、地球がこうあるとするでしょ?」
「そうだねえ」
「それで、机がある方が下でしょ?」
「机がある方って、宇宙には机なんて無いよお」
「だから、仮にこの地球儀で説明したから、分かりやすいように、机って表現を用いたんですよ」
「地球儀や机があろうとなかろうと、宇宙に下なんか無いよお!」
「だから、南の方が下でしょ?」
「南は南だよ」
「わかんないかなあ!南が下だから、地球は南に落ち続けているんですよ」
「南に地球を引っ張る力なんて存在するの?」
「だって、床があるじゃないですか」
「宇宙に床なんかないよお!」
「だから、この部屋に例えれば、床があるでしょう」
「どうして、この部屋に例えるのさ?」
「分かり易くですよ」

「あのねえ、強いて『地球が落ち続ける』と表現するとしたら、太陽に向ってだよお。地球にも当然質量があるから、その分太陽も地球に引っ張られているわけだけど。
 でもねえ、地球はそこから逃れようとする力も働いているから、引力と遠心力が釣り合った状態で公転軌道を描いてるんだよ。
 厳密に言えば、一般相対性理論が作用する分、少し軌道がずれているけどね。ただし、この場合、月とか、他の惑星とか、銀河系自体の動きや、膨張宇宙のことは捨象してあるよ。

 それに、南半球の人が下に落ちたってどういうこと?」

「だって、南は下でしょ?落ちるじゃないですか!」
「第一、今現在、南半球に住んでいる人は、一体どうしてるの?ブラジルやオーストラリアの人達は」

「それは、地面に鉄板を張り巡らせて、磁石の靴を履いて、落ちないようにしてるんじゃないかな?僕は、庶民で貧乏だから南半球なんて行った事無いけど」

「仮にシルベさんの理論が正しいとして、人が南に落ちて、地球も南に落ちているとしたら、自由落下を始めた飛行機の機内みたいに、無重力状態になるんじゃないの?」
「ああ、そうか。でも、無重力でも、やはり地面の鉄板と磁石の靴は要るよね?」

「『ああ、そうか』とか『でも』じゃないよお!それから、重力が南に働いているとして、日本にいる人は、斜めに傾いて生活してるわけ?」

「当たり前ですよ。ただ、生まれつき日本にいるから慣れてるんです。例えば、人間は一気圧という物凄い気圧に耐えているけれど、これは生まれつき慣れているからでしょ?」

「じゃあ、日本で、水平な床にボールを置いたら、南側に転がるの?」

「スジャータちゃんたら、いやだなあ!勿論、転がりませんよ。ボールも生まれつき日本にいるから、慣れてるんです!これを『慣性の法則』というのです!どうです。完璧な論理構成でしょう」

「スジャータ、もう、知らないよお!ノレン。笑って見てないで、なんとかしなよ!もう良いよ。次の問題だよ!」


4問目
 フレミングの左手の法則について述べよ

 シルベさんの解答:
 フレミングの左手の法則というのは、『長い指から電磁石』と覚えているから簡単だ。

『電気掃除機』と『磁石』と『石』とをそれぞれ垂直に交わるように配置すると、きっといいことがあるはず。今週のあなたのラッキーアイテムはこれ。素敵な彼との出会いがあるかも!
『007(ダブリュー・オー・セブン)シリーズ』のイアン・フレミングが発明した法則。これで輪ゴムを飛ばすと良く飛ぶ。ジェームズ・ボンドと麻丘めぐみの必殺技。

※  ※  ※

「『長い指から電磁力』でしょう?『電磁石』ってなによ!スジャータ、本当にもう知らない!どおして『フレミングの左手の法則』で彼氏が見つかったり、輪ゴムを飛ばしたりするのさあ。信じられないよお!」
(その3に続く)

【ファイル12】シルベさん庶民代表として試験を受ける(その1) 2006.09.18


【ファイル12】2006.09.18シルベさん庶民代表として試験を受ける(その1)

 スジャータちゃんが、何やら紙をもって現れた。
 そして、元気よく宣言した。

「ぱんぱかぱーん。今日はスジャータが庶民の知性・教養を把握するために、シルベさんにテストを受けてもらいます。がんばれ庶民代表!

 時間は無制限です。できたら提出してね。では、どうぞ!」

「どうしてそうなるんです!誰が決めたんです」
「スジャータに決まってるよお」
「テストするならするで、どうして抜き打ちなんです。予告ぐらいしてもいいじゃないですか」
「シルベさん。直前の一夜漬け勉強っていうのわあ、一種のカンニングなんだよお。そんなことも分からないの?常識無いなあ。スジャータ、悲しいよ」

 結局シルベさんは、スジャータちゃんの我が侭に押し切られた形でぶうぶういいながらテストを受けた。

 シルベさんの、鉛筆を滑らせる音がさらさらと聞こえる。あれだけテストを固辞しながら、いざ始めてみると、なかなか快調らしい。さすがに庶民とはいえ、私のみこんだモデルだけはある。

 私も、スジャータちゃんも、ノレン君も、ドブロクスキー博士も、今は読書の時間だ。

 ※  ※  ※

 シルベさんは解答を終え、スジャータちゃんに答案用紙を提出した。スジャータちゃんは威厳に満ちた表情で、鷹揚に頷きながら、神妙にそれを受け取った。

「さあて、スジャータが、これから採点をします」

第1問
特殊相対性理論について述べよ
シルベさんの解答:一般相対性理論を特殊化した理論。

第2問
一般相対性理論について述べよ。
シルベさんの解答:特殊相対性理論を一般化した理論。

※  ※  ※

「あれえ、なによお。この頭の悪い辞書みたいな答えは。ノレンどう思う?」
「あははははははは。傑作だね。せめて『慣性系』と『加速度系』っていう言葉ぐらい書いて欲しいもんだよね」
「そうよねえ。どうしてこんな簡単な問題ができないのかなあ」

 シルベさんは憤然と抗議した。
「そもそも学問には、文科系と理科系があるでしょう」
「『文科系と理科系』ってなあに。それも庶民の言葉?」

「文科系というのは
 数学とか自然科学とか医学とかができない、かわいそうな人達のためのコース。

 理科系というのは
 文学とか哲学とか法学とか社会科学とかができない、かわいそうな人達のためのコース」

「それで、シルベさんは、どっちの『かわいそうな人達のためのコース』だったの?」

「文学とか哲学とか法学とか社会科学とかができない『文科系』のかわいそうな人達ためのコース!」

「なによお!それじゃあ全滅じゃないのさあ。第一、この世界には文科系だの理科系だのなんてないんだよ。文科系の人が崖から飛び降りても、ニュートンの法則は厳然として存在するんだよ」

「庶民なんです。すみません」
「でも、シルベさんて選挙権があるんでしょ」
「ありますよ。でも、相対性理論なんて知らなくても、社会生活には不自由しません!」

「あれまあ。それって頭の悪い不良が、勉強したくない時に使う自己正当化の理屈だよー。シルベさんたらいい歳して、今頃グレてるの?いまから暴走族をやるつもり?」
 
 ノレン君もスジャータちゃんに加勢する。
「そうだよ。俺もそう思うなあ。そんな人達の選挙による政治っていうのは、ブレーキの無い、車に乗っているのと一緒じゃないか。学識・教養っていうのは、判断を下すのに必要なキャパシティーの問題だろ。ポテンシャル・アビリティーの問題だろ?
 
 ちょっと姉貴、来てくれないかな。相談があるんだ」

 スジャータちゃんとノレン君は部屋の隅で、協議を始めた。

 ノレン君が人差し指で自分の頭を指差してクルクル回すと、スジャータちゃんは両手にお盆を持ったウェイトレスのように手のひらを天井に向け、肩をすくめてアメリカ女性がやる『私、日本語わっかりませーん』のポーズをとる。ノレン君が小さな子供の頭を撫でるようなポーズをとると、スジャータちゃんが、眉をひそめて腕組みをしながら首を振った。

 やがて、二人はにこにこ笑いながら、戻ってきた。

「二人とも、話し合いはついたかね」
 シルベさんは、他人事のように尋ねた。

「うん。まあね。
 それで、最近『老人性痴呆』の事を『認知症』に、『精神分裂症』のことを『統合失調症』に言い換えることになったけど、
『庶民』って、一体、何を言い換えた言葉かなって・・・・。

 それは、バ・・・・・・」
「わーわーわーわー」
「ちがうわよお、ビン・・・・」
「わーわーわーわー」
「ひょっとして恥知・・・・」
「わーわーわーわー」

「シルベさんたら、何を一人で騒いでいるのよ。しょうがないなあ。じゃあ、採点を続けるね」
(その2に続く)

【ファイルT5】『小樽でのんびりお散歩したよ』アトモス部屋IN北海道(その5)2006.09.09











【ファイルT5】2006.09.09アトモス部屋IN北海道(その5)
 小樽でのんびりお散歩したよ

 昨日は夜中にラーメンを食べに行ったので朝寝坊。極楽だあ!
 各駅停車でのんびりと小樽に向います。いままでのぐずついた天気が嘘のよう。

 列車は進行方向右に石狩湾を臨み、一路小樽へ向います。

 小樽に着いて、まずしなければならないことは、石原裕次郎さんに会うことです。裕次郎さんは4番ホームで出迎えてくれているので、一度地下通路に下りて、エスカレーターを上がります。裕次郎さんは白黒写真のパネルになって立っています。

 子供連れの若夫婦が記念撮影をしています。お父さんが写真を撮って、奥さんと娘さんが裕次郎さんと写真に収まっています。せっかくですので、パネルの写真を撮りました。その横にはガラスの壁があるのですが、壁には沢山のランプが吊るしてあって、そこから吹き抜けの駅構内がランプ越しに見えます。駅の中の様子が金魚鉢のようで、とても幻想的です。

 さて、もうお昼なので、近くの大衆食堂でお魚やお刺身を食べて腹ごしらえをして、お腹いっぱいになってから、腹ごなしを兼ねて小樽観光です。小樽は2度目ですが、メインストリートの堺町通りは、やはり『年代層が幅広い竹下通り』の様相を呈しています。

 このような観光地然とした雑踏が、俗化して嫌だという人がいますが、私はこのような雰囲気が嫌いではありません。

 観光客の殆どの人が、『せっかくここまで来たのだから、良い思いをしたり、良いお土産を安く手に入れてモトを取ろう』と躍起になっています。私はこの時点で十分に旅行のモトが取れていると感じていたので、あとはオマケです。こういう精神状態が一番健全です。

 余裕をもってぶらつくことができました。前回来た時は天気が悪くて、碌に写真を撮りませんでした。でも今回は晴れていて、というよりも日差しが強くてとっても暑いんだ。

 ばてちゃうよ!

 さっきから海猫が鳴いているよ。小樽だねえ!

 人力車を引っ張っているお兄さんたちが、坂を喘ぎながら上っています。座席には一台一台それぞれに、老夫婦が乗ってるよ。フルムーンだねえ。
 あらあら、目抜き通りのお店の『うに丼』が売り切れだねえ。流行ってるねえ!

 お約束のオルゴール館の前の『メルヘン交差点』まで来て、折り返します。それにしても、うへえ!なんていうネーミング。ロマンチック街道はローマへ行く道だから許せるとして、ここで事故があったら、お巡りさんは『メルヘン交差点で事故発生!至急急行されたし』なんて無線をするのかねえ。

『メルヘン交差点』の近くにある、前に来たとき目を付けていた『スーベニール オタルカン』で、『万華鏡(カレイド・スコープ)』を物色します。

 万華鏡はとっても綺麗だよ。ビートルズの『サージェント・ ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』というアルバムの冒頭に『ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ』という大好きな曲があります。

 歌詞に『A girl with caleidoscope eyes (万華鏡の瞳の女の子)』っていうのが出てきますよ。
 思いっきり幻想的な歌詞だけれど、それもそのはず。

『ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ』の頭文字をとるとLSDだからねえ。

 麻薬でラリッった幻覚の歌詞なんだねえ。いろいろな音を合成したサイケデリック音楽の典型だから、本当に万華鏡みたいだよ。

 いろいろな万華鏡を楽しんで、ネックレス風の鎖がついた小さな万華鏡を買いました。綺麗だよお!

 レジの前にはシュワルツネッガー夫妻が来店した時の写真が飾っています。シュワちゃんったら、余程の日本贔屓らしいのですね。彼は例の自家用ジェット機で頻繁に来日するのですが、燃料費や空港使用料は日本の配給会社持ちなので、ありがた迷惑らしいのです。そういえば、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのオープニング式典にも出席していましたね。こんなとこまで来ている以上、日本中に出没しているに違いありません。

 オタルカンには、例の六花亭も出店しています。六花亭は全北海道で営業を展開しています。凄いねえ!

 帯広にある六花亭本店で働くって、きっと大変なことなんだねえ。真奈ちゃんお姉さんは偉いお姉さんなんだねえ。

 他にもいろんなお店が並んでいます。
 アクセサリーのお店があるねえ。かわいいねえ。

 小樽といえば北一ガラス。綺麗なランプがとっても素敵。でもこれを置く部屋が必要だねえ。醤油さしも可愛いねえ。お土産用の量産品だけど、ほしいなあ!
 きりがないので、脳みその記憶の中にしまいました。これだと只だし、置き場所にも困らないよ。得したよ!贅沢三昧はスジャータちゃんに任せたよ。よろしくね!

 うろうろしていて商品を壊すと大変なので、早々にたいきゃーく!

 私の前を、チンタラ歩道を塞いでいるお姉さんのグループがいます。うえーん、邪魔で前に進めないよお。

 この人達、さっきから後ろを振り返って、とっくに私に気がついているのです。でも、一向に道を譲る気配がありません。嫌がらせだよお。そのうち、一人が『むこう側のんが、影ができてて涼しいんとちゃう?』って言って、道の反対側に車を止めて無理な横断をしました。怖いよー。私の存在は全く無視です。まったく傍若無人な態度です。

 それにしても、思いっきり大阪弁です。大阪の人達って、声が大きくて、マナーが悪くって、厚かましくて最低だよお!

 さて、やはり何と言っても、お約束の小樽運河に着きました。

 観光客ラッシュです。みんなチョキを出して写真に写っています。へんなのお!よっぽどカニさんが美味しかったんだねえ。私はグーを出したので、私の勝ちです。みんな私に何かちょーだいよお。

 小樽運河を南下すると、ここは北のウォール街と呼ばれていた区画です。明治後期から昭和初期にかけてが、小樽の繁栄期でした。その当時の雰囲気を今に伝えるというのは、建物施設を更新するための経済成長から取り残されてしまったということに過ぎないのであって、決して自慢できたものではありません。

 ただ、何はともあれ、これらが観光資源として地元の人達に活用されることは、経緯はともかく、嬉しいことではあります。

 だって、美しい小樽の街がこのまま寂れていくのは悲しいものね!

 それに、この街を歩く観光客の人達って、みんな楽しそうだもん。

 それにしても暑いよお!日本銀行旧小樽支店の前で頭がくらくらしました。

 その時の景色を写真でパチリ!

 列車の出発時刻までの調整と休憩を兼ねて、ジャズ喫茶&バーの『Groovy』でゆっくりしようと計画していたのですが、シャッターが降りていて、開店時間が15:00からでした。ガイドブックを確認したら、やはりそのとおりで、私がうっかりしていたのです。

 そういえば、自宅の近所のジャズ喫茶&バー&ライブも15:00からなので、気が付きそうなものなのですが、いやはやどうも期待から来る思い込みというのは融通がききません。

 近くの喫茶店『あまとう』でオレンジジュースを飲みました。汗が吹き出て、水を何杯もお代わりしました。

 店は女性客でおおはやりです。後は、新千歳まで行って飛行機で帰途に着きます。それまでしばし休息の時間だよ。

(写真1:お出迎えしてくれた裕次郎さん、写真2:ランプが並んだガラスの壁、写真3:煉瓦倉庫、写真4:北一硝子三号館、写真5:北菓楼、写真6:メルヘン交差点の小樽オルゴール堂とおたる散策バス、写真7:スーベニール オタルカン、写真8:北のウォール街、写真9:小樽運河、写真10:日本銀行旧小樽支店)

【ファイルT4】アトモス部屋IN北海道(その4) 2006.09.08





【ファイルT4】2006.09.08アトモス部屋IN北海道(その4)

 ここは帯広駅のホームです。まもなく列車が入線するというアナウンスがあると、ホームの端で輪になった団体で挨拶が始まりました。新婚旅行のお見送りかな?最近珍しいなと思って見ると、輪の中心にいる若い夫婦は小さな女の子を連れています。

 どうやら、栄転した社員の家族のお見送りのようです。万歳三唱です。よかったねえ。お仕事頑張ってくださいね。

『スーパーおおぞら』で札幌まで行くのですが、ここは奮発してグリーン車に乗ります。緊張するよお。大切なグリーン車のお客様のお世話をする、普通車とは全く無縁な美人のお姉さんがやってきたよ。グリーン車のお姉さんだから、『緑のお姉さん』かな?

 でも、こちらは位負けして、つい逃げ腰になります。私のような庶民が分不相応なグリーン車に乗って、ごめんなさい。切符はちゃんと買いました。働いて貯めたお金で買ったんだよ。怪しまないでね。警察に通報しないでね。ほんの出来心で乗っちゃいました。身の程知らずでした。お許しをー。

 私が狼狽して、理由も無く謝りかけたところで、お姉さんはメニューを広げました。『お飲み物は何になさいますか?』

 どうやら、サービスらしいのです。JR北海道はサービスいいね。東海道新幹線のグリーン車なんか、お絞りくれて、ゴミを捨ててくれるだけだもん。ホットコーヒーを頼んだよ。

 それで、さっそく真奈ちゃんとのお約束を果たすべく六花亭のお菓子を広げました。丁度、皆さんに見せびらかすための写真撮影のセッティングを完了したところで、すれ違い待ちのために、列車が停車しました。
 何せ単線だからねえ。おかげで落ち着いて撮影できたよ。

 チョコのサクサクパイは美味しかったよ。さくさくした生地と、とろ~りチョコクリームが絶妙のハーモニーを醸します。真奈ちゃんお姉さんとのお約束は守るもんだねえ。真奈ちゃんありがとう。
 生チョコケーキは甘さ控えめでいまひとつかな。ティラミス・パフェは美味しいよ。マスカルポーネが上等なんだね。

 そしてグリーン車コーヒーを・・・。うへえ、すっぱくて不味いよお!庶民の口には合わないよお!
『濃い生茶』でお口直しだよ。

 車内アナウンスで、『野生動物のエゾシカなどの飛び出しのため急ブレーキを使用することがありますので御注意ください』だって。こんな放送初めて聴いたよ。うれしいねえ。

 長時間の乗車なので、東急ハンズで買ったH型の空気腰枕をぷーっと膨らませて腰にあてがいます。リクライニングは倒しません。リクライニングを倒してふんぞり返って座ると、却って腰に負担がかかって辛いのです。

 私の裏技だよ。あったまいーい。

 平原を走っていた『スーパーおおぞら』は、やがて山深い渓谷沿いの鉄路に分け入り、ひたすら札幌めざして進みます。トンネルや防雪シェルターも潜り抜けるよ。かっこいーい!

 ここで、言い訳をします。私は最近良く、グリーン車を利用します。ごめんなさい。正直言って、いまだに馴染めていません。グリーン車に馴染めるような人間には一生なれそうにありません。

 決して贅沢をしている訳ではありません。私のような庶民にとって、グリーン料金の出費はとても痛いのです。複数人の旅行なら良いのですが、一人のとき、私の場合、隣に座るのが、常軌を逸して迷惑な人である確率がとても高いのです。

 足を、また割りのように思いっきり広げてはみ出したり、新聞をバサバサ広げてはみ出してきたり、

 手荷物の中の物を落ち着き無しにのべつまくなく出し入れし、そのたびに肘で小突いてきたり、

 イビキをかいたり、

 やたらデブではみ出したり、鼻息がスーハーやたら荒かったり(これもデブ)、暑くもないのに汗を拭くたびに汗だくの肘で小突いてきたり(またもやデブ)、

 歯軋りをしたり、貧乏ゆすりをしたり、ずーっと足踏みをしたり、ヘッドフォンがうるさかったり、ケータイ掛けまくったり、パソコンのキーボード打鍵が乱暴だったり、

 黄色い縞の小旗をうち振りながら『六甲おろし』を歌ったり、独り言を言ったり、こっくりさんを始めたり、座禅を組んだり、ヨガをしたり、皿回しをしたり、猿回しをしたり、気合を入れたり、

 入れ歯の具合でも悪いのかずっとクチュクチュペチャペチャ音をさせたり、楊枝でシーハーしたり、口を開けてクチャクチャ犬のように物を食べたり、

 哺乳瓶に詰めたお茶をチュウチュウ吸ったり、指人形相手にお喋りしたり、腹話術の練習をしたり、漢詩の吟詠をしたり、義太夫を語ったり、

 痰を切ったり、オエッ!ってやったり、エトセトラエトセトラ、これだけ人に迷惑をかける手段を思いつくなんて、信じられないよお!

 薄給の中から無理して算段した大枚ウン万円かけた旅行の気分がぶち壊しです。

 これは、JRの人が、私が座席指定をするときに『文句を言わない大人しそうな人用座席』を指定し、見るからに他人とトラブルを起こしそうな人の指定をするときに、その隣を選択するために決まっています。

 でなけりゃあ、どうして私の隣に嫌がらせのように馬鹿が座るんだよお!

 一度は、堪らず注意して、相手が逆切れして口論になったことがあります。第一、注意して謝るような普通の神経の持ち主が、もともと、はなからこんな非常識な振る舞いができるはずが無いのです。私は、『この人は、きっと自分の過ちに気がつかないだけなんだ』と思い、ずっと我慢していた自分の愚かさに腹が立っただけでした。

 そもそも、見るからにヤク○風の人の隣で、こんな無礼なことをする人間を、私は生まれてこの方、一度も見たことがありません。

 結局、こういう馬鹿は、『こいつは舐めていい』と判断して、無礼をはたらいているのです。

 私は『人間は決して平等なんかではない』という思想の持ち主です。私は断じてこのような人達は、『見下されてしかるべき下劣な人達だ』と思っています。

 狭量な私にとって、『人間みな平等』と言う人たちというのは、正直言って『気取り屋のええかっこしい』としか思えないのです。

 という訳で、それ以来、私は2回の旅行を1回に減らしても、なるべく隣の席が空いている確率の高い、ゆったりしたグリーン車に乗るようにしました。あくまで自衛のための手段です。精神衛生上と身の安全のための必要経費です。

 いわば税金みたいなものです。『馬鹿のための迷惑税』を、こともあろうに迷惑を被る側の私が支払うのです。腹立つなあ!

 ただ、グリーン車ってヤク○の人が乗ってることがあるんだよ。

 それから、『今、グリーン車に乗っている』と知り合い全員に自慢のケータイを大声で掛けまくっている迷惑なオヤジが近くの席に座ったことがあったっけ。隣じゃないだけマシだよ。普通車だったら、絶対私の隣に座っているよ!

 緑のお姉さん、注意しなよ!アンタ何のためにいるんだよ。みんな迷惑してるんだよ。ちゃんと仕事しなよ。うえーん。

 それで、『スーパーおおぞら』のグリーン車は一人掛け座席と二人掛け座席の3列構成になっています。当然私は一人掛けに指定されたので、両隣は窓と通路です。やったー!

 お腹の皮が突っ張ると、瞼の皮が弛むねえ。ここはアシュケナージのモーツアルトでも聴いて一眠りしようかね。MP3に入っているのはピアノ協奏曲の第22番【K.482】と25番【K.503】です。フィルハーモニア管弦楽団の弾き振りです。この人のピアノはクリスタルみたいに透明で、とっても綺麗だねえ。極楽極楽。

 その日はホテルについて、美味しいお寿司を食べにいきました。よかったねえ。

(写真1:スーパーおおぞら、写真2:グリーン車の一人用座席、写真3:六花亭で買ったお菓子とグリーン車のコーヒー、写真4:車窓からの風景)

【ファイルT3】アトモス部屋IN北海道(その3) 2006.09.08








【ファイルT3】2006.09.08アトモス部屋IN北海道(その3)
 
 荷物を駅のコインロッカーに預けて帯広『緑の丘公園』まで歩きます。
 遠いよお、つらいよお、くたびれるよお。私の体は、すぐにくたびれるようにできています。私の心はすぐくじけるようにできています。えっへん。

 敷地が贅沢に広くて、木や草花を植えているお家が多いねえ。うらやましいよ。

 公園に着くと、まず目に飛び込んできたのが、広大な芝生広場です。広いよお。うらやましいよお。でも、人っこ一人いません。もったいないなあ。隅っこにながーい木の板があるねえ。400mの世界一長いベンチだって。変なのお!一人も座ってないよお。うーん、過疎の地域に限って、こんな変なもの作るんだね。世界一って言ったって、誰も400mのベンチなんか作ろうと思わないよ。このベンチに、動員かけずに、人がびっしり座ったことってあるのかね?あったら、世界一を認めてやってもいいよ。
 座ってみたら、普通のベンチだよ。でもさあ、このながーいベンチに一人で座っている時に、誰かに隣に座られたら怖いねえ。

 普通、がらがらに空いている電車や映画館って、みんなバラバラに座るよね。なのに、どういうわけか隣とか、映画館の場合真後ろとかに座る阿呆面下げた馬鹿オヤジっているんだよ。腹立つなあ。何考えてるんだよお。気持ち悪いから、席を移ることもあるし、動くのがしゃくだからそのまま意地で座っていたこともあるけど、この手の馬鹿って、隣にわざわざ座っておきながら、思いっきり足を広げて座るんだよ。本当に大馬鹿だよ、神経無いよ、怖いよお。

 公園内は、白樺の並木が続いて、とっても綺麗。赤い三角屋根の建物があるよ。かわいいね。

 広場で、じいさんばあさんがゲートボールをしているよ。ここは市民の憩いの場なんだね。お年よりは、どこに行っても元気です。熱くなって喧嘩しないようにね。そう言えば、大昔、ゲートボールがはやりだした頃、ゲートをボールが通過したしないで、お年より同士で喧嘩して、殺人が起きたことがあったね。怖いよお!

 帯広監獄跡地の碑がありました。監獄石油庫のレンガ建物も保存されています。今は『監獄』という言葉は、『人権上』好ましくないらしく、『刑務所』と言います。変なのお!
 従って、刑期を終えて、刑務所を出ることを、『出獄』言わずに、『出所』といいます。

 知人が、『出獄』したと言うので、『この人は前科ものかあ!』って驚いたら、この人は、『出国』のことを『しゅっこく』と読まずに、『しゅつごく』と読んでいたことが判明しました。やれやれ。人騒がせな!

 ちなみに、ヤク○の組長が出所するときは、黒塗りの車が刑務所の外の道にずらりと並びます。『親分、お勤めご苦労様でございました!』

 私は、ペーパードライバーですが、昔、学生時代に無事、自動車教習所を出所することができました。よかったよかった。

 しかしながら、刑務所を逃げ出す時は、『脱所』と言わず、『脱獄』といいます。本当に変なのお!人権屋さんて、ばっかみたい。この人たちって、本当に、あったま悪いよお!

 私が囚人だったら、何とかして、この石油庫に火を放って、騒ぎのどさくさに紛れて、脱獄します。
けど、よく考えてみたら、この石油って、暖房のためのものだね。ということは、ここに監獄があったような昔に、ここに石油がある時期に脱獄したら、凍死するねえ。

 北海道の開拓は、囚人たちの労働によるところが大でした。網走の囚人は大活躍だったよね。

 お池があるよ。写真を撮っていたら、草刈機をブイブイいわせていたおじさんに、邪魔だからどいてね、って言われました。失敗失敗。

 お池には無為徒食の鴨さんが、おおぜい暮らしています。親切に写真を撮ってあげようと思って、近づいたら、みんなスタコラ逃げていきました。生意気だよ!まあくん、絞めてやりな!私、急に鴨鍋が食べたくなったよ。葱をしょって、おととい来やがれってんだ!

 ということで、帯広百年資料館にとーちゃーく!
 さっそく、マンモスさんが、ぱおーって出迎えてくれました。すごいねえ。りっぱだねえ。

 小学生のちびっ子たちが、お勉強に来ているね。やーい。もっと勉強しな!テストがあるよ。宿題も出るよ。ちなみに私は遊びに来てるんだよ。えっへん。やーいやーい。人の不幸と引き比べて自分の幸せを噛みしめるって、なんて素晴らしいことなんだろうね!
 畑を耕す馬の展示や、アイヌの服の展示もあったよ。アイヌの人たちのお洋服って、いつ見ても素敵!
 私はひょっとして、アイヌの生まれ変わりかな?

ゆっくりと散策して、さっきの三角屋根のところに着きました。なんだよ。三角お屋根の建物だと思ったのに、鉄の屋根の下は何も無くて、ベンチが置いてあるだけだよ。単なる東屋だよ。この大げさな大屋根って一体なんなの?

 そんなこんなで、400メートルのベンチの横を端から端まで歩いて、正面玄関に向かいました。ということは、必然的に、それはとりもなおさず、400メートルの距離を歩かねばならないと言うことです。えーん。足がだるいよお。
 それからタクシーを拾って北海道みやげで有名な六花亭本店ビル2階にある、『レストランホーム』に行きました。

 11時過ぎについたら、11時開店のはずが、『本日は都合により、11時30分から営業いたします』という看板が立っていました。ガーン!
 
 明らかに観光客を当て込んだレストランで、それは無いよ。私は幸い時間に余裕があったから、良かったものの、列車の時刻に合わせて来た客はどうなるのさあ。
 おおらかだって言えばおおらかなんだけど、窮屈な日常を送っている観光客っていうのは、大体において、おおらかじゃないよ。商売やってんなら、客にあわせなよ。
 ということで、六花亭の店の椅子に腰掛けて、この原稿をノートにメモしました。パソコン担いで、歩く元気はないもの。

 やっと昼食にありつけました。ビーフシチューが名物らしいので、それのランチセットを頼みました。マッシュルームとニンジンのカップスープでお腹を暖めて、海老とスバハリというお魚のお皿が出てきました。どちらも身がぷりぷりと締まっていて、歯ごたえがあっておいしいねえ。そしてメインのビーフシチューの登場だあ。
 ぐつぐつとまだ沸騰しているよ。鍋焼きの状態だね。なにも北海道くんだりまできて洋食もないもんだろって?それが大間違い。牛肉もジャガイモもタマネギもニンジンもお豆さんもカリフラワーもみんな北海道の大地の恵みの幸だからね。オール北海道なんだ。それぞれの素材自体の味が素晴らしいよ。私はジャガイモが好きなんだけどね、噛んだ瞬間に、ジャガイモ独特の土の風味が口中に広がるんだ。
 
 お肉もしっかりと旨味を閉じ込めてあって、柔らかいね。よくシチューを頼んだら、お肉がダシガラみたいになっていることがあるよね。それの対極に位置するのがこのビーフシチューだよ。
 
 食後のコーヒーも美味しくて、満腹だよ。

 それから、列車の中で食べようと思って、1階の六花亭でチョコのサクサクパイ125円、生チョコケーキ160円、ティラミス・パフェ190円也をテイクアウトで買いました。安い!
 
 三倉真奈ちゃん、加奈ちゃんの、真奈ちゃんの方に似た(確か目の下に小さなほくろが無い方が真奈ちゃんだったよね?)かわいらしいおねえさんが応対してくれたんだ。とっても美人で感じがよかったよ。『サクサクパイは3時間以内に食べてくださいね』っていわれました。分かったよ。絶対に真奈ちゃんとのお約束守るよ。愛想の良い真奈ちゃんは1時間分のドライアイスを入れてくれました。
 
 ちなみに2階にある『レストランホーム』は、エレベーターで行きますが、同じ2階にある六花亭のカフェ(例の30分のせいで行きそびれた)は反対側の階段で上がります。
【六花亭のお菓子は次回食べるよ。お楽しみにね!】

(写真1:400メートルベンチと広大なグリーンパーク、写真2:帯広監獄石油庫、写真3:白樺並木と赤いお屋根、写真4:草刈りのオジサンに『どいてくれ!』と言われた被害現場、写真5:お池の噴水と鴨の皆さん、写真6:マンモスさん、写真7:レストランホームのビーフシチュー)

【ファイルT2】アトモス部屋IN北海道(その2) 2006.09.07









【ファイルT2】2006.09.07アトモス部屋IN北海道(その2)
 平成18年9月7日(木)
 層雲峡と帯広だよ。

 朝起きたら、雨が降っています。朝一番でお風呂に入って気持ちがよかったねえ。
 雨の中お散歩がてらロープウェイに乗って展望台に向かいます。

 雨と雲で景色がほとんど見えません。うえーん、大雪山系を見渡すどころか、黒岳も見えないよお。ロープウェイには登山のおじさんたちが数人乗っています。雨の中ご苦労様。気をつけてね!私は、この人たちほど不幸ではないのでよかったよかった。そうなんだよ。私は性格悪いんだよ!ごめんね。
 展望台は雨が降っているし、強風で傘が飛ばされそうです。ひえー、メリーポピンズになっちゃうよ!でもね、雨雲で覆われた景色もなかなか幻想的だねえ。神々しいよ。大雪山はアイヌ語でカムイミンタラ(神々の遊ぶ庭)といいます。そのとおりだねえ。あれえ?虹が出ているよ!とっても綺麗で素敵だよ。神様が渡っているのかな?儲けたよ!
 下りのロープウェイの時間まで、野草をみて過ごしました。お花が咲いています。白樺の梢はかっこよくて大好きだよ。
 下りのロープウェイに乗ったとき、ミルキーホワイトの霧の光に包み込まれました。まるで天国みたいだねえ。

 それから周囲をタクシーで観光することにしました。雨は小雨が降ったり止んだりです。
 コンビニの前に止まっていたタクシーの運転手さんに聞いたら、これからお客さんを送っていくから、少し待っててねと言われたので、店内で少し待つと、すぐに戻ってきました。
「お客さんの乗るバスまで時間があるようだし、待っててもらったから、サービスします」といって、コース外のビジターセンターに寄って、CG映像の説明に補足説明をしてくれました。ラッキー!
 層雲峡は、もともと3万年前に大雪山の中央火口(お鉢平)が大噴火を起こしたとき、時速250kmの火砕流が周囲を埋め尽くし、大量の軽石や火山灰が石狩川を堰き止め、堆積しました。堆積物は冷えるにつれて規則正しい六角柱の割れ目ができ(柱状節理)、後に氷河期が終わって、溶け出して奔流となった石狩川に削られて、このように風光明媚な渓谷ができたそうです。うーん、それで、両側の崖は霜柱みたいな縦筋の入った美しい模様になってるんだね。よく分かったよ。勉強になるなあ!このへんは氷河期にはヘラジカもいたんだって。すごいねえ。

 次に行ったのは、銀河の滝・流星の滝です。雨のせいか水量が豊かで迫力があるねえ。得しちゃったよ!崖の岩肌も、木々の緑も、遊歩道も素晴らしいよ。
 それから、大函(おおばこ)に行きました。崖と崖との間を濁流が渦巻いています。まさに絶景です。運転手さんに『雨が降ったせいですか?』って聞いたら、『それもあるけど、今、夏の水資源消費がピークを越したので、上流のダムで放水してるんですよ』だって。運転手さんは物知りだねえ。すぐ近くには最近起きた土砂崩れの爪痕が生々しく残っていました。これほど、厳しい自然条件だからこそ、このような地形が育まれたんだねえ。
 本当は大函(おおばこ)よりも小函(こばこ)のほうが規模が大きいんだけど、大函のほうが先に見つかって、大函って名前をつけたら、それより大きな渓谷が見つかって、超大函ってつけるのも何だから、小函ってつけたんだって。へんなのお!小函は道が土砂崩れで塞がっていて、遠くから眺めただけでした。つまんないよお!でも、とても楽しい観光でした。運転手さんがすごくいい人で、説明も上手だったので大満足です。
 運転手さん、どうもありがとう。

 バスの出発まで時間があるので、特製旭川ラーメンを食べました。ピリ辛スープに弾力のある縮れ麺、野菜とチャーシューが山盛りのラーメン美味しかったよ。でも、量が多すぎます。うへえ。満腹だあ!腹ごなしにぶらぶらと層雲峡商店街を散策しました。商店街は綺麗なんだけど、閑散としていて、映画のセットみたいです。

 帯広行きのバス『ノースライナー』の揺れる車中でこれを俯いて書いていたら、お腹が満腹なこともあって、軽い車酔いになりました。うええ!目を車窓に転じると、美しくて雄大な田園風景が広がっています。北海道の底力だねえ。信号がほとんど無いので、バスは巡航速度を保持したままです。
 やっと帯広に着きました。ホテルでこの箇所を書いています。
 そのまま観光バスに乗り継いでもよかったんだけど、少し疲れたし、小雨もぱらついているので、止めにしました。
『困難な道』と『安易な道』とがあったら、迷うことなく『安易な道』を選択するというのが、当アトモス部屋旅行のモットーです。えっへん。そうしないとリゾートの意味がありませんからね。

 休憩して、帯広名物の豚丼を老舗の名店で食べました。豚肉が柔らかくてジューシーで、それに甘辛いタレが付けられて、炭火で焼かれています。香ばしい風味です。どこかで食べた味だと思ったら、タレで食べる焼き鳥の味です。美味しいとは思いましたが、病みつきになる味かといえば、少し違うかな?豚丼の店はそこここにあって、福井のソースカツ丼みたいです。なめこ汁も勧められて注文したけれど、薄味で水っぽいかなあ。豚丼のタレとバランスをとったようですが、もう少し味をつけてほしいものです。
 食後に街をぶらぶらしていたら、どこからともなくアナウンスが聴こえてきました。『出会いの事故は交差点♪』という歌が少年少女の合唱で響き渡ります。何かアニメーションの『忍者ハットリ君』の主題歌に似ています。交通安全を訴えている歌らしいのです。そこここにあるスピーカーが音源のようです。
 その後が、『あーぱまんしょっぷ』のコマーシャルです。よく、田舎の村で、村内放送のアナウンスがスピーカーから発せられるのを聴くことがありますが、こんな市街地でそれを聴くのは初めてです。
 うーん、帯広は田舎だあ。
 またもや満腹です。眠いのでもう寝ます。では、お休みなさい!


(写真1:ロープウェイ黒岳駅展望台から見た虹。上から画面の6分の1くらいのところに写ってるよ。見えるかなあ?肉眼では、はっきり見えたんだ。写真2:ロープウェイ黒岳駅付近で見つけた花、写真3:銀河の滝、写真4:流星の滝、写真5:大函(柱状節理が良く分かるね)、写真6:層雲峡商店街、写真7:帯広行バス『ノースライナー』の車窓風景、写真8:帯広名物の豚丼

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