2010/09/29
横濱の勝烈庵(かつれつあん) 馬車道総本店だよ 【ファイルF42】2010.09.29
途中に『アイスクリーム発祥の地』の母子像が建っていました。
馬車道で明治2(1869)年に開業、販売されたのが日本のアイスクリーム第一号だそうです。
当時は『氷水』と表記され、『あいすくりん』と呼ばれていたんだって。
さすがは横浜だねえ。発祥のものが多いねえ。
勝烈庵の真横には『六道の辻通り』という石柱がありました。
六道の辻といえば、以前、京都の六道の辻の記事を書いたのですが、この辺にお墓でもあるのかな?
昔、暗闇坂の刑場(戸部刑場)が西区西中学校あたりにあったそうだけど。ここから暗闇坂まで繋がっていたのかな?う~む。
六道の辻ということは、冥界への入り口っていう意味だから、このへんに幽霊さんが出るんだねえ。
それにしても平成11年3月とは、新しいねえ。六道の辻で『まちおこし』かな?
水木しげるさんの出身地の鳥取県境港市は妖怪で『まちおこし』してるからねえ。
でも、江戸時代このあたりは、太田新田だったようだし・・・。
それで、明治34年の「横浜全図(1901年)」をみたら、ここは6差路になっているので、単にそれで、六道の辻ということなのかもしれません。
な~んだ。百鬼夜行が往来する通りだと思ったよ。
勝烈庵(かつれつあん) 馬車道総本店です。
大きな提灯だねえ。
入り口に暖簾が架かっています。
『ハマの街灯点火の地』という碑がお店の前に建っています。
ここの周りは史跡が多いねえ。
店内には棟方志功さんの絵が使われています。
棟方志功画伯が生前ここの常連さんだったそうです。
カウンターの向こうには、コック帽を被った調理人の方々が5人。
若い人もベテランの人も、てきぱきと立ち働いています。
若い人もベテランの人も、てきぱきと立ち働いています。
勝烈定食1470円なりを注文しました。
カツレツに、ご飯と、漬け物と、シジミの味噌汁が付いています。
平べったいカツレツです。
断面はこんな感じ。
秘伝のソースをかけていただきます。
このソースは新鮮な野菜と果物タップリ使って、2日間とろとろ煮込み、1日寝かせてあるそうです。
辛子をつけて。
甘辛いソースに、ふわふわさくさくの衣がとっても軽いのです。
肉は適度な歯ごたえがあって、均質に火が通っています。
柔らかいお肉も良いけど、適度な歯応えのあるポークもいいねえ。噛む度に、お肉の旨味が口中に広がります。だから、こういう薄くて平べったい形なのですね。
もちろん、歯はすっと通って綺麗に噛み切れます。
ご飯が美味しくいただけます。
シジミの入ったお味噌汁が、さっぱりして、とてもカツレツに合います。
さすがは、横浜老舗の名店だねえ。
ごちそうさまでした。
それで近所を少し散歩しました。
牛馬飲水槽がありました。
1917年(大正6)、牛馬飲水槽は、陸上交通を担っていた牛馬のために、神奈川県動物愛護協会の前身である日本人道会と横浜荷馬車協会によって、各所に設置されたものです。
牛も馬も水を補給しないとね。
ご近所に煉瓦造りのお洒落なお店がありました。
馬車道十番館だって。
木製の電話ボックスがカッコイイねえ。
横浜は煉瓦がとってもよく似合う街です。
勝烈庵は周りの散策もセットにすればとても贅沢な時間が過ごせるねえ。