2014/06/17
【ファイルSI 29】2014.06.17 小保方晴子さんのSTAP細胞について(その23)
ちゃぶ台返しの達人若山教授は一体どういう人か? STAP細胞の存在が大きな可能性をもつ理由(その12)
前回からの続きです。
メディアにしゃしゃり出てきては、言うことが二転三転する若山教授。
皆さんは、若山教授がどのような方か、すっかりお忘れのようです。
若山教授を報道したメディアもそのことについて、ひた隠しに隠します。
そもそもの事の発端は、2014年1月29日に理研がSTAP細胞作製の論文を理化学研究所の小保方晴子氏らが30日付の英科学誌ネイチャーに発表すると明らかにしたことに始まります。
平成22(2010)年7月、小保方さんは、STAP細胞研究への協力を若山さんに求めたこともあった(若山さん提供)
常識を覆す発見となった新型の万能細胞「STAP(スタップ)細胞」。理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)の小保方(おぼかた)晴子研究ユニットリーダー(30)と共同研究した山梨大の若山照彦教授(46)は「彼女の並外れた粘り強さが生んだ偉業だった」と振り返った。
若山さんは、体細胞の核移植でクローンマウスを世界で初めて作製した発生生物学の第一人者。
平成22年7月、研究に行き詰まっていた小保方さんの依頼を受け、マウスの細胞を刺激して作ったSTAP細胞が、あらゆる細胞に分化できる万能性を持つかを確かめる研究を共同で始めた。
動物細胞を外部から刺激して万能細胞を作るのは不可能とされていた。「実験は失敗の連続で、私も無理だと思っていた。でも、若い小保方さんには失敗の経験も大切と思って実験に付き合った」
小保方さんは諦めなかった。何日も徹夜をして実験を重ね、試行錯誤の末に23年11月、万能性の証明に成功した。若山さんは「絶対に諦めず、徹底的に取り組む粘り強さは普通の研究者とは明らかに異なる。別次元の姿勢だった」と語る。
小保方さんはなぜそこまでできたのか。若山さんは「桁違いの勉強量による幅広い知識に奇抜な発想を加えることで、次から次へと新たな実験アイデアを出せるのだろう」と分析する。
STAP細胞を再生医療に応用するには、ヒトの細胞で作ることが次の課題だ。だが、若山さんは心配していない。「彼女は粘り強い上に科学的センスに優れているので、独創的手法ですぐに作製してしまうのではないか」と笑った。
若山さん自身は、STAP細胞が他の万能細胞と違って、母体から胎児へ栄養分を送る胎盤に分化できる点に注目している。胎盤を形成できれば、元の細胞と同じ遺伝子のクローン生物を作れる可能性があるからだ。
若山さんは「優良家畜のクローン生産にも応用できそうだ。品評会で優勝したような牛や豚をクローンで大量生産したい」と意欲を燃やしている。
■わかやま・てるひこ
昭和42年4月、神奈川県横須賀市生まれ。茨城大農学部卒、東京大大学院博士課程修了。米ハワイ大助教授などを経て平成13年、理化学研究所発生・再生科学総合研究センターチームリーダー。24年から山梨大生命環境学部教授。
※ ※ ※(以上引用終わり)
若山教授が産経に提供した、化粧っ気の無い黒髪の小保方さんと写った写真は、かなりのサイズのものです。
若山教授は、メディアへの露出がお嫌いではない方だということが分かります。
この時点で、若山先生は小保方さんのことを手放しで大絶賛しています。
『動物細胞を外部から刺激して万能細胞を作るのは不可能とされていた。「実験は失敗の連続で、私も無理だと思っていた。でも、若い小保方さんには失敗の経験も大切と思って実験に付き合った」』
↑この際の若山教授は、科学者としてきわめて正しくて立派な態度をとられたと思います。人ができないことをやるのが偉大な学者の証で、失敗すれば失敗したで、『こういう方法ではSTAP細胞はできない』という新しい知見を生み出すからです。
ところが、2月13日に画像データについての不自然で不可解な外部からの指摘を受けて、理研が調査を開始します。
この外部というのが特定できません。しかも論文発表からわずか1週間足らずで画像データが不自然だということを第三者が指摘するのは、
この時点で、科学について少しでもかじったことがある人なら、ましてや科学担当の記者なら疑問をもって当然なのです。
なのに、メディアは、この当然の疑問に一切触れようとしません。
STAP細胞の研究を振り返る若山照彦・山梨大教授=甲府市
「あり得ないことが起き、感動で全身が震えた」。理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)の小保方(おぼかた)晴子研究ユニットリーダー(30)と共同で、新たな万能細胞「STAP(スタップ)細胞」を作製した山梨大の若山照彦教授(46)が実験成功の瞬間を語った。(伊藤壽一郎)
◇
--STAP細胞は世界的なニュースとなった
「世紀の大発見だと思っていたが、これほどの反響とは思っていなかったので驚いた。大きく扱われたことで多くの人の目に触れ、科学を身近に感じてもらえたのでは」
--共同研究の経緯は
「小保方さんは米ハーバード大に留学中の平成20年にSTAP細胞の研究に着手した。22年7月、作った細胞の万能性を判定してほしいと、当時は理研発生・再生科学総合研究センターにいた私を訪ねてきた」
--ハーバード大では判定できなかったのか
「万能細胞の作製には、体の細胞を、あらゆる細胞になれる受精卵のような状態に戻す初期化が必要。人工多能性幹細胞(iPS細胞)は遺伝子操作で初期化を行うが、小保方さんは外的な刺激で実現しようとしていた。これは当時の常識に反しており、誰も信用せず引き受けなかった。わらをもつかむ思いで私に直談判してきた」
--引き受けた理由は
「できるはずがないと思ったが、無理だと思うことを実現して常識を超えたい気持ちがなければ、新しい偉大な成果は絶対に生まれない。成功すればハーバード大に勝つことにもなると思った」
--研究の役割分担は
「小保方さんは、毒素を与えたり栄養を不足させたり、さまざまな刺激でSTAP細胞を作った。私はそれをマウスの受精卵に注入して胎児を育てた。細胞は紫外線を当てると緑色に光るよう加工してあり、万能性があれば全身の細胞に分化して体中が光るはずだった」
--うまくいったのか
「数え切れないほど失敗を繰り返した。もう駄目かと思ったときは何度もあったが、小保方さんは絶対に諦めなかった。人一倍の知識と勉強量を武器に失敗の原因と次の作戦を考え、条件を変えて夜通し実験を繰り返し、新たな細胞を作り続けていた。必ず成功させたいという気持ちが伝わってきた」
--弱酸性溶液に細胞を浸すことが決め手になった
「23年11月、今日も失敗だろうと思いながらマウスの胎児に紫外線を当てると、全身が緑色に光った。あり得ないことが目の前で起き、口も利けないほど2人で驚いた。感動で全身に震えがきた。小保方さんも泣きながら喜んでいた。並外れて粘り強い小保方さんでなければ、成し遂げられなかっただろう」
--今後の期待は
「世界中の研究者がSTAP細胞の研究を進めてくる。彼女に掛かる重圧も大きいと思う。実験のしすぎで体を壊さないようにしてほしいが、世界を相手にした競争でトップを走り続けてほしい」
※ ※ ※(以上引用終わり)
『人工多能性幹細胞(iPS細胞)は遺伝子操作で初期化を行うが、小保方さんは外的な刺激で実現しようとしていた。これは当時の常識に反しており、誰も信用せず引き受けなかった。わらをもつかむ思いで私に直談判してきた』という記述に、小保方さんの研究に対するひたむきな情熱と、それを受け止めた若山教授の男気に私は感動します。美談です。
『23年11月、今日も失敗だろうと思いながらマウスの胎児に紫外線を当てると、全身が緑色に光った。あり得ないことが目の前で起き、口も利けないほど2人で驚いた』とあります。
これが多能性マーカーの発現で、細胞初期化というSTAPという現象、すなわちノーベル賞級の研究の成功を意味するのです。
この歴史的一瞬に、小保方さんだけではなく、若山教授も立ち会っているのです。
まさか、若山教授はこのことまで否定はなさらないでしょうね?
笹井先生も、 2014年4月16の記者会見で「小保方氏が200回(成功した)と言っているのは、多能性マーカーの発現の確認ではないかと思います。キメラ形成能など多能性の解析検証をやったということではない」と証言されていて、
さらに同記者会見において、「多能性マーカーの発現する、ライブ・セル・イメージングはほぼ見てきました」と証言しているのです。
http://blogs.yahoo.co.jp/metoronjr7/55038682.htmlその上に、若山教授も多能性マーカーの発現という歴史的瞬間に立ち会われたとおっしゃっているのですから、ここまでは、かなり大きな確率で真実だと思います。さらに、若山教授は小保方さんに横についてもらって、自分自身でSTAP細胞の作成に成功されているのです。
若山教授とネイチャー論文掲載の常連である笹井教授という世界でも一流の学者が二人認めているわけですから。
これは動かしがたい事実なので、第三者がSTAP現象を追試で成功すれば、ほぼ間違いなく小保方さんはノーベル賞を受賞し、小保方さんを誹謗中傷でもって叩き続けた人たちは大恥をかきます。
というか、この人たちは始めから『恥の意識』を持っていませんから、恥ずかしいとは思わないでしょうけれどね。
ここで、若山教授がいみじくもご指摘なさったように「世界中の研究者がSTAP細胞の研究を進めてくる」のです。実際に小保方さんの共著者のバカンティ教授を擁するハーバード大はどんどん研究を進めています。
一方小保方さんは、「世界を相手にした競争でトップを走り続けてほしい」どころか、研究を妨害され、どんどん世界から置いて行かれているのです。
その小保方さんの研究妨害の陣頭指揮にあたっているのが、我が国の山本一太内閣府特命担当大臣(科学技術政策担当)なのだから、頭がおかしいとしか思えません。
安倍首相は、即刻山本一太氏を更迭すべきです。
外部からの刺激でさまざまな組織や細胞になる能力を持つSTAP細胞の論文は今年1月、ネイチャーに掲載された。
ネイチャーによると、小保方氏らが同誌に発表したSTAP細胞の2つの論文で、画像データに加工されたように見える部分があることや、別々の実験による画像データがよく似ているといった指摘があった。
論文共著者の若山照彦山梨大教授はネイチャーに対し「私自身STAP細胞を作製したが、結果は完全に正しい」と説明したという。
小保方氏らが2011年に別の科学誌に発表した幹細胞に関する論文にも問題が見つかり、論文の責任者のハーバード大教授が既に訂正を申し入れているという。教授は「純粋なミスで、論文のデータや結論には影響がない」と説明している。
※ ※ ※(以上引用終わり)
『論文共著者の若山照彦山梨大教授はネイチャーに対し「私自身STAP細胞を作製したが、結果は完全に正しい」と説明したという』と2月18日時点での記事では、若山教授自身もSTAP細胞の作成に成功したとおっしゃっていて、
さらに前回ご紹介したように、3月10日時点で、『昨年2月くらいに、小保方さんに横についてもらって作り方を教わり、1回だけ成功した。その後、1人で再現しようとしたができなかった』と証言しているのです。
http://blogs.yahoo.co.jp/metoronjr7/55056452.htmlこのことについて、メディアは一切触れず、若山教授も一切触れようとしません。
前回も書いたように、YAHOOニュースなんかは、インチキ・リンクまで貼って、この事実を隠ぺいしようとしているのです。
何故でしょう?STAPという現象が存在してはまずい何らかの理由があるとしか思えません。
それで、いま小保方さんが若山教授に渡したマウスがどうのこうのと、見当違いの因縁が付けられていますが、小保方さんにとって「そんなこと、私の知ったこっちゃ無いわよ!」というのが本音のはずです。
小保方さんは、自分の実験範囲では成功していて、そこで完結しているので、その後の若山教授に偽マウスを故意に手渡す理由なんか何もないからです。
また、小保方さんにとっても、若山教授が母体から胎児へ栄養分を送る胎盤に分化できるという実験やSTAP幹細胞ができたほうが自分の研究成果が補強されるので嬉しいはずなのです。
再度、小保方さんと、若山教授の役割分担の図を掲載します。
その後、若山教授はいきなりちゃぶ台をひっくり返したのです。↓
※ ※ ※
STAP細胞「確信持てず」 共著の教授、撤回呼び掛け
2014年3月11日04時07分 朝日新聞
http://www.asahi.com/articles/ASG3B6KBVG3BULBJ00P.html新しい万能細胞「STAP(スタップ)細胞」の論文について、理化学研究所が撤回を検討していることが10日、関係者の話でわかった。
STAP細胞の様々な細胞に変化する能力を示す画像の一部が、別の論文の画像と酷似している点などが指摘されたため。数日中に結論を出し、公表する。
共著者の若山照彦・山梨大教授は「研究の根幹が揺らぎ、確信が持てない」と話した。
一方、理研は「今のところ、研究の根幹は揺るがない」としている。
論文が撤回されれば、研究成果はいったん「白紙」となる。理研発生・再生科学総合研究センター(神戸市)の広報担当者は同日、「決定には著者全員の合意が必要」とした。著者は2本の論文で14人になる。
STAP細胞は1月、理研の小保方(おぼかた)晴子ユニットリーダーと米ハーバード大の研究者らのチームが英科学誌ネイチャーに発表。「図表や文章などに不適切な点がある」と指摘する声が専門家から上がった。
3月9日、ネイチャー論文に掲載された画像のうち4枚が、小保方さんが2011年に書いた博士論文の画像と酷似しているとネット上で指摘された。ネイチャーではSTAP細胞が様々な細胞に変化したことを示す画像だが、博士論文の画像は「骨髄の細胞由来」として使われていた。理研幹部は「間違った画像が使われたなら、論文内容に与える影響を考慮して対応を検討する」とする。
若山さんは10日、ネイチャーの画像がSTAP細胞由来ではなかったとすると「様々な細胞に変化したという証拠がないことになる。研究の根幹が揺らいでいるのと同じだ」と指摘。
理研の共著者らに撤回を呼びかけたことを明らかにした。
STAP細胞を第三者の研究機関に提供し、分析を依頼するという。
一方、別の共著者は「STAP細胞の作製そのものは真実だ」と主張する。
若山さんは「研究成果を信じたい気持ちはある。論文を取り下げて研究をやり直し、誰からも文句の出ない形で論文を出したい」と話す。
理研本部は現在、外部委員も含めて論文問題を調査している。だが、新たな問題が浮上したため、近く予定されている結果発表は延びる可能性もある。
(後略)
※ ※ ※
『STAP細胞「確信持てず」 共著の教授、撤回呼び掛け』って、どうして朝日新聞は、『共著者の若山教授が唯一人撤回を呼びかけ』と書けないかな?この陰湿な悪意って何?
先述のように、理研や他の共同執筆者が小保方さんを支持していた中、ただ一人、いきなり、ちゃぶ台をひっくり返した若山教授は、3月10日時点でさえ、『昨年2月くらいに、小保方さんに横についてもらって作り方を教わり、1回だけ成功した。その後、1人で再現しようとしたができなかった』と証言していることを、ここでもう一度確認しましょう。
『若山さんは10日、ネイチャーの画像がSTAP細胞由来ではなかったとすると「様々な細胞に変化したという証拠がないことになる。研究の根幹が揺らいでいるのと同じだ」と指摘』とありますが、ネイチャーの画像がSTAP細胞由来ではなかったとすると困るのは、若山教授のレター論文の方だけで、小保方さんのアーティクル論文は影響がないはずなのです。
少なくとも多能性マーカーの発現までは!
それで、この時点で既に若山教授は『STAP細胞を第三者の研究機関に提供し、分析を依頼する』と言っています。正体不明の第三者機関に。
その第三者機関なるものが誰によって構成されているか分からないことには、その情報の確度の信頼性を判断できません。
『一方、別の共著者は「STAP細胞の作製そのものは真実だ」と主張する』って、あのねえ、朝日新聞さん。
別の共著者だけではなく、若山教授もこの時点で、『昨年2月くらいに、小保方さんに横についてもらって作り方を教わり、1回だけ成功した。その後、1人で再現しようとしたができなかった』と証言しているのですよ。つまり「STAP細胞の作製そのものは真実だ、ただし自分は不器用だから小保方さんに横についてもらわないと、一人では実験に成功することができなかった」と主張しているのです。
今に至るまで信頼が揺らぎ続けているのは、マウスがどうのこうのと言い出した、若山教授のレター論文の方なのです。
なのに、理研の調査委員会が下した結論は、アーティクル論文における小保方さんだけが不正ありで取り下げ勧告。レター論文は不正無し、取り下げ勧告もしないという信じられない結論だったのです。
本当に、皆さん、本当に、これが正気の人間が下した判断だと思われますか?
『若山さんは「研究成果を信じたい気持ちはある。論文を取り下げて研究をやり直し、誰からも文句の出ない形で論文を出したい」と話す』と書いてありますが、
間違ったからと言って、論文は取り下げてはいけません。
それこそ失敗した論文を取り下げるということは、失敗論文という世界の知的財産を無かったことにするということを意味するのですから。
記述ミスがあったら、次に発表する、より正確で精緻な論文の中で訂正すれば良いだけです。
iPS細胞でノーベル賞を受賞なさった山中教授は、「ノートはペンで書くように。鉛筆で書いて間違いを消しゴムで消して書き直してはいけない。間違いは上から棒線を引き訂正するように」と学生に指導されておられるそうです。
論文取り下げは、この場合、鉛筆で書いたノートを消しゴムで消すという、やってはいけない行為なのです。
若山教授のような一流の学者がこんな非常識なことを言い出すのですから、私には何か大きな圧力があるような気がしてならないのです。