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小保方晴子さんのSTAP細胞について(その91) 【ファイルSI 95】2015.08.013 

【ファイルSI 95】2015.08.013 小保方晴子さんのSTAP細胞について(その91)

◆ ネイチャー誌をして“THE BRAINMAKER(ブレインメーカー)”と呼ばしめた偉大な科学者、故笹井博士。その、悔やんでも悔やみきれない、世界の発生生物学進歩にとってあまりにも大きな痛手。

 前回は、

◆ 偉大なる科学者笹井芳樹博士の一周忌に寄せて

 という記事を書きました。↓
http://blogs.yahoo.co.jp/metoronjr7/55661198.html

前回の記事において、笹井博士がポスドクでアメリカ留学時代に、並み居る科学者が70年かかって発見できなかった神経誘引因子のコーディンを発見なさった意義について私の理解した範囲で解説いたしました。

人間の体は、背中に神経があって、お腹に消化器系があるのに、昆虫は背中に消化器系があって、お腹に神経系があり、人間の体をひっくり返したのが昆虫の体なのですが、背腹の位置関係を決定する際にコーディンが重要な役割を果たすということも、分かりました。


笹井博士のこの偉大な発見はこれだけでもノーベル賞級の、偉大な業績なのですが、それでさえ笹井博士にとっては、研究の序章に過ぎなかったのでした。

笹井博士は、たった一つの受精卵から、どのように複雑で巧緻な生物の体が形成されていくのか解明する『発生生物学』における世界のトップリーダーとして、フロンティアとして、特に神経の発生、脳の発生に関する人類の新しい知見を次々と広げていくという素晴らしい研究を進めていき、ネイチャー誌をして“THE BRAINMAKER(ブレインメーカー)”と呼ばしめました。

Nature誌22 August 2012に掲載された“Tissue engineering: The brainmaker”より。↓

http://www.nature.com/news/tissue-engineering-the-brainmaker-1.11232





 《※ ティッシュ‐エンジニアリング【tissue engineering】 は、細胞組織工学のこと。 Tissueはティッシュペーパーのティッシュですが、生物学では、『細胞組織』を意味します》

以前、当ブログで眼杯の三次元立体構造の作成という博士の偉大な研究についてご紹介しました。↓

http://blogs.yahoo.co.jp/metoronjr7/55260741.html

2014年09月12日に理化学研究所発生・再生科学総合研究センターの高橋政代・プロジェクトリーダーが、iPS細胞(人工多能性幹細胞)から作製した網膜色素上皮( RPE )シートを移植することにより、目の難病「滲出型(しんしゅつがた)加齢黄斑変性(かれいおうはんへんせい)」の患者さんの視機能を維持、改善する臨床研究の手術を行うという快挙を成し遂げられましたが、

 高橋政代・プロジェクトリーダー(報知新聞より)





これにおいて笹井博士は、

① この術式は、高橋博士と笹井博士との共同研究による成果が土台になったものである。

② 笹井博士は文部科学省再生医療の実現化プロジェクトにおいて、「ヒト多能性幹細胞の分化誘導・移植の技術開発と技術支援のための総合拠点」の代表者を務めると共に、科学技術振興機構(JST)の戦略的創造研究推進事業 再生医療実現拠点ネットワークプログラムにおいても「疾患特異的iPS細胞を活用した難病研究」「疾患・組織別実用化研究拠点」といった大型プロジェクトの代表を務め、 高橋博士によるiPS臨床研究にも貢献していた。

↑ という大きな貢献がさなれたのですが、メディアも、高橋博士もこのことについて、無視を決め込んだことに対する疑義を私は本ブログで、述べました。↓

http://blogs.yahoo.co.jp/metoronjr7/55225578.html

それで、今回も前回ご紹介した、神戸の理研CDBのHPに掲載され、埼玉県和光市の理化学研究所本所(和光研究所)のHPに黙殺された、『笹井芳樹博士を偲んで2014年08月29日 笹井芳樹博士の研究業績』からこの業績の記述を引用しましょう。

http://www.cdb.riken.jp/news/2014/topics/0829_4980.html#a002

※    ※    ※

12. 「立体網膜組織の自己組織化」

2011年、笹井氏らは、マウスES細胞から立体網膜組織の形成に成功し、自己組織化の研究は大きな発展を遂げた。


それまでに、網膜色素上皮細胞や視細胞、つまり網膜のパーツを個別に誘導することには成功していたが、

立体的で複雑な層構造をもつ網膜組織全体をそのまま試験管内で誘導できたのはこれが初めてだった。

彼らは、SFEBq法にいくつかの修飾を加えることで、ES細胞から、神経上皮、眼胞と呼ばれる組織を経て、網膜の元となる眼杯を誘導した。眼杯をさらに長期培養すると、生後の網膜と同様の多層構造をもつ神経網膜にまで成長した。


発生学においては、

眼杯は水晶体や角膜など外部組織からの物理的作用によって誘導されると長く考えられてきたが、

ES細胞を用いた実験では、

内在的なプログラムのみによって眼杯の形が形成され得ることが示された。


この発見は、

さらに、複雑な立体構造の自律的形成の機構の解明についてさまざまな視点からの研究を可能にしており、笹井氏自身は構造形成の力学的研究を開始していた。

笹井氏らのグループは、ヒトES細胞から神経網膜を含む立体網膜組織を誘導することにも成功している。


眼科は再生医療において期待される分野の一つだが、神経網膜は複雑な層構造をもつため、外から細胞を移植して組み込むのは困難である。


しかし、この研究によって層構造をもった網膜組織が入手可能となり、眼科領域における再生医療の可能性を大きく広げた。

マウスES細胞から自己組織化された眼杯様組織。






マウスES細胞由来眼胞組織から眼杯が形成されいく様子。

 (理研CDBのサイトでは動画を観ることができます)
http://www.cdb.riken.jp/news/2014/topics/0829_4980.html#a002





 ※    ※    ※(以上引用終わり)

なお、上記研究の意義については、以前本ブログでご紹介したことがあるので、そちらもご参照ください。↓

http://blogs.yahoo.co.jp/metoronjr7/55260741.html

↑ それで、神戸の理研CDBの記事には、

 ↓   ↓   ↓

発生学においては、

眼杯は水晶体や角膜など外部組織からの物理的作用によって誘導されると長く考えられてきたが、

ES細胞を用いた実験では、

内在的なプログラムのみによって眼杯の形が形成され得ることが示された。

 ↑   ↑   ↑

という記述がありますが、これについて、

科学の分野において世界でもトップレベルの大学であるアメリカMIT(マサチューセッツ工科大学)で採用されている、大学生物学の教科書の日本語版があるので見てみましょう。↓

カラー図解 アメリカ版 大学生物学の教科書 第3巻 分子生物学 (ブルーバックス) 新書 – 2010/8/20デイヴィッド・サダヴァ他著、 石崎泰樹、丸山敬 監訳・翻訳(原著は2008年刊)P324より

 ※    ※    ※





◆ 脊椎動物の眼の水晶体分化

脊椎動物の眼の水晶体の発生は誘導の古典的な例である。

カエル胚では、発生期の前脳は左右両側でふくらみ、眼胞を形成し、眼胞は東部の表面に存在する細胞に接するまで拡大する(図16-13)。


表面組織の眼胞と接している領域は厚くなり、水晶体プラコードを形成する。

水晶体プラコードは次第に内向きに曲がってくびれていき、最終的には表面組織から分離して水晶体に分化する構造を形成する。

もし眼杯を表面の細胞に接する前に切除すると、水晶体は形成されない。

眼胞と表面組織のあいだに不透過性のバリアを置いても水晶体の形成は阻害される。

これらの結果から、表面組織は眼胞から

信号(誘引因子)

を受けることにより水晶体に分化し始めることが示唆される。

一連の誘導的な相互作用により、眼が発生する。

発生期の眼胞と表面組織のあいだには“対話”が存在する。眼胞は水晶体の発生を誘導し、発生期の水晶体は眼胞から形成される眼胚の大きさを決定する。

もし小さな眼を持つ種類のカエルの頭部表皮組織を大きな眼を持つ種類のカエルの眼胞の上に移植すると、水晶体も眼胚も中間の大きさのものになる。

発生期の水晶体はその上の表面組織に働きかけ、角膜に分化するように誘導する。

角膜は光を透過させ眼の中に入るようにする特殊な膜である。


この例が示すように、

組織は自分自身を誘導することはない。


異なる組織が相互作用して互いを誘導する。


胚性誘導因子は反応性を持つ細胞に一連の遺伝子発現を誘導する。

細胞はどのようにして、発生を支配する一群の遺伝子のスイッチをオンにして体の設計図の形成を指令するのか、これは発生生物学者と進化生物学者の両方にとって大きな関心の的である。






 ※    ※    ※(以上引用終わり)

↑ この教科書にも、『この例が示すように、組織は自分自身を誘導することはない。異なる組織が相互作用して互いを誘導する。胚性誘導因子は反応性を持つ細胞に一連の遺伝子発現を誘導する』とあるように、『発生学においては、眼杯は水晶体や角膜など外部組織からの物理的作用によって誘導されると長く考えられてきたが』という『仮説』が、『通説』となっていたのですが、

笹井博士の研究によって、『ES細胞を用いた実験では、内在的なプログラムのみによって眼杯の形が形成され得ること』という驚くべき『反証仮説』が示されたわけです。


なんと、笹井博士は、アメリカの一流大学が採用している教科書に掲載されている定説を覆すという仕事をなさったのです!

ですから、この教科書のこの項目は、笹井博士の研究で、すでに陳腐化しているのでした。


さらに、笹井博士の業績が偉大であることは、例のiPS細胞の山中伸弥博士の著作でも窺い知ることができます。↓

『iPS細胞ができた! ひろがる人類の夢 単行本【現在は集英社文庫でも出ている】 – 2008/5/26 集英社』

山中 伸弥 (著), 畑中 正一 (著) P137より引用。

 ※    ※    ※

◆ ひろがる夢。心筋梗塞に糖尿病に -

(前略)

畑中
(中略)

それから目の病気なんですけど、これはいま角膜移植などがございますが、網膜はできないわけです。

まあ角膜も移植ということを含めますけれども、これも先生のお作りになったiPS細胞を使って、それで角膜の上皮幹細胞を分化させてやれば目の角膜を作ることになりますし、

網膜もいまのところ移植ということは考えられないんですけど、

これも網膜を作るような幹細胞を作ってやれば、網膜の移植ということもそう遠い将来ではないと考えられるわけですが。


山中

 はい。

畑中

先生は私のような無責任な形でなく、言ったら夢を形にしなくてはいけないわけですけども、こういうふうないろいろな分野で先生のiPS細胞が生かされると思うんですけど。

まあ、そういうことで大変未来があると思うんです。


先生はかなり否定的に言われてますけど、


いま培養も三次元培養というのが出来てきて。先生方がお使いになる当面は二次元培養、先ほどのシャーレというようなもので組織の作成とかなされているんですけど。【※ 後注】


山中

これまでは二次元でしたが、今後は三次元培養の研究も行われると思います。


畑中

はい。これからは三次元培養が盛んになっていくと思います。

実際にですね、C型肝炎で京都大学の先生がやっていらっしゃいますね。普通の二次元のシャーレではC型肝炎ウィルスが増えないんですが、ところが三次元の培養をしますとちゃんと増えるようになったと。


そういうことを考えますと、

将来的には、遠い遠い将来ですが、

三次元培養によってiPS細胞で臓器を作るというようなことも、そんなに遠い夢ではない。

三次元培養をすることによって、いろんな臓器の作成というものも、先生がコロンブスの卵で作られたiPS細胞というものがいろいろな形で研究されながら、臓器作成ということも、そんなに遠い夢ではないんじゃないかなと。このへんは先生、いきすぎでしょうか。


山中

あの、やっぱりだいぶ難しい話だと思うんですけど。


でも、それこそiPSができたときも、コロンブスの卵と一緒で、何かそういう出来事があれば、「あ、こんな簡単にできたんだ」というのがまた起こりえるのかもしれないです。


いま僕らが持っている知識だと、

ちょっとなかなか三次元的なものは……。


畑中

私も遠い遠い将来の夢だというふうに。

 だけど先生はまあ、こういうiPS細胞というものを世界で初めて作られた。いろんな意味で生物学界、それから医学の分野で、どんどん研究開発がひろがっていくという、そういうものをお作りになったと思っているわけです。

山中

 はい。

【※ 眼とろん星人注】
 フナコシ株式会社(ライフサイエンス研究用試薬と機器の輸出入,製造及び販売)  Funakoshi Co., Ltd. HPより引用。↓
http://www.funakoshi.co.jp/products_faq/3db_cul#3db_cul_1

Q 二次元細胞培養とは?
A 通常,細胞を培養する際には細胞培養用プレートなどを使用します。この場合,細胞は培地の中で二次元的に単層を形成して増殖します。これを二次元細胞培養(2D cell culture)といいます。

Q 三次元細胞培養とは?
A 上記の二次元細胞培養は,in vitro での因子,細胞,薬剤などとの相互作用の観察や研究に便利な方法ですが,in vivo での細胞増殖とは形態が異なります。実際の生体内においては,細胞は三次元的に増殖して組織や臓器を形成しています。従ってより生体内に近い培養環境を実現するために,三次元細胞培養(3D cell culture)が重要となってきます。

 ※    ※    ※(以上引用終わり)

↑ つまり、笹井博士の行ったような『マウスES細胞から立体(三次元)網膜組織の形成に成功』ということは、

この本が出版された、2008年当時では、『将来的には、遠い遠い将来ですが、三次元培養によってiPS細胞で臓器を作るというようなことも、そんなに遠い夢ではない。』『あの、やっぱりだいぶ難しい話だと思うんですけど。』『いま僕らが持っている知識だと、ちょっとなかなか三次元的なものは……。』『遠い遠い将来の夢だというふうに』、などと山中博士も畑中博士も思われていたのです。


それが、そのわずか3年後の2011年に笹井博士はこのような快挙を成し遂げられたのです。

山中博士も、笹井博士のこの立体的な眼杯の研究にはさぞかし驚かれたと思います。

山中博士ですらそのような認識であったのですから、この笹井博士の眼杯の研究が、世界に衝撃を与えたのは当然なのです。


しかも、笹井博士の業績は、コーディンの発見と眼杯の立体構造形成だけではないのです。

それ以外の、笹井博士の業績を示す画像を理研CDBの前述記事より引用紹介いたします(一部加工)。






















それで、ヒトES細胞です。






ここで、一点注意を喚起しますが、

悪意のメディア報道やネットの書き込みには、『ES細胞研究はiPS細胞の発見によって時代遅れになったので、理研CDBの存続のために功を焦った笹井博士がSTAPに飛びついたのだ』とか『笹井博士は、ライバルの山中博士にiPS細胞で先を越されたので、STAPで巻き返しを図ろうとした(現にNHKスペシャルは、このような印象操作を行っていた)』というような意味の、デマが氾濫しています。

まず、理研CDBにおいてもiPS細胞の研究は進めていますし、笹井博士は、高橋博士のiPS細胞の臨床応用のプロジェクトの組織化に予算獲得も含め中心的な役割を果たされていたのです。

iPS細胞にせよ、ES細胞にせよ、既に成長・分化した細胞の時計を巻き戻して初期化リセットし、再び多能性を持たせたものなのですが、それだけでは使いようがありません。

多能性を持った細胞を使用目的とする臓器に再分化させないと、拒絶反応の無い臓器移植にせよ、創薬実験の試料として役立たせるにせよ、意味が無いわけです。

それで、そういった研究において、例えば、

上述の通り笹井先生とのES細胞における網膜組織の共同研究を発展させた形で、

高橋政代・プロジェクトリーダーは、iPS細胞(人工多能性幹細胞)から再分化、作製した網膜色素上皮( RPE )シートを移植することにより、目の難病「滲出型(しんしゅつがた)加齢黄斑変性(かれいおうはんへんせい)」の患者さんの視機能を維持、改善する臨床研究の手術を行うという快挙を成し遂げられました。

ただ、基礎医学、生物学は臨床応用だけのために存在するのではありません。

それとは別に、生命現象の根源的メカニズムの解明という普遍的な人類の知の獲得という大きな目的があるのです。

というより、基礎科学は、そちらが主で、それが社会の役に立つか立たないかは、副次的な問題なのです。

その初期化した細胞によって、生物の受精卵が初期胚を経て、どのように発生していくのかという仕組みを研究することも、本来的に発生生物学や進化生物学的にとって大きな意義があるのです。

笹井博士は、初期化された細胞を再分化させるためのメカニズムの究明のために、その扱いにおいて、既に自家薬籠中のものとされていた、ES細胞を使用されていたにすぎないのです。

笹井博士は冒頭紹介しましたように、特に神経、脳の発生のメカニズムについて、幾多の業績を残され、その偉大な研究成果によってネイチャー誌から“THE BRAINMAKER(ブレインメーカー)”という最大限の賛辞が贈られるにふさわしい仕事を残されました。

あのような、愚劣な人々によって引き起こされた悲劇が起きず、まだ生きておられてお元気であれば、これからも、どれだけ幾多の人類共通の知の財産となる貴重な科学上の発見をなさったか、はかり知ることができせん。

















人間のもつ知性は、爆発的に増殖した大脳新皮質によってもたらされました。笹井博士は、その人間が人間たるゆえんの知能を持ち得た根源的メカニズムの究明を行い、人類に貴重で素晴らしい知見を与えたのです。


















それにしても、これだけの業績を残された、発生生物学における世界で最高峰に位置される笹井博士が、STAPが存在しないと説明が出来ないという2点について、全く説得力のある反証仮説が提出されていないのにもかかわらず、

何を根拠にあれだけ自信をもって、STAPは、全部ES細胞で説明できるだの、ほぼ確実に無いと言えるだの、デタラメが言えるのでしょう。


どうやら彼等は、自分が世界の“THE BRAINMAKER(ブレインメーカー)”である笹井博士よりも優れた学識や知性を持っているという誇大妄想に取りつかれているようなのでした。


ましてや小保方博士が研究不正を行ったという言いがかりについては、言語道断でお話になりません。

彼らはSTAPについて、発生生物学について一体何を理解しているというのでしょう?

私は、これまで、STAPについて反証仮説についても、小保方博士の有りもしない研究不正という大嘘についても、書かれた文章の中で説得力のあるものは一つとして見い出せていません。どれも、私が付け焼刃で知り得た発生生物学の基礎知識すら有していないように思われるのです。

というより、科学知識以前に論理が破たんしているのです。


何度も繰り返しますが、STAPの有る無しは純粋に科学の問題で、研究不正云々の問題は別物で、しかもその立証責任はでっちあげたほうにあるのです。

人を不正研究者呼ばわりするには、『残存資料を調べた限り』、『ほぼ確実に説明がつくと言える』程度の曖昧な論拠ではいけないのです。

人を不正研究者呼ばわりするには確実な証拠がなければならないのですが、小保方博士が『悪意』の研究不正を行う理由が無いという証拠なら、これまで私が縷縷説明してきたように沢山出てくるのに、彼らの言うものの中に説得力のある根拠は一つもありません。


iPSや、今回のSTAPが何故大騒ぎになったかというと、その研究の革新性もさることながら、臨床や創薬等、医療関連産業の利益(利権?)や、実用性があるからなのであって、科学的には、あまりお金に結び付きそうにもない発生生物学や進化生物学と比べてどっちが偉いという話ではないのです。

勿論、難病を患われた方の治療に役立てば、素晴らしいことですし、山中博士がおっしゃったように、寿命を延ばすというより、このような医療の進歩で寝たきりの期間を極力なくしていくことによって健康寿命を延ばすことも有意義だと思います。

ただ、繰り返しますが、科学的意義というのは、世の中の役に立つ立たないということと次元が違うのですよ。

私はどちらかというと、了見が広くもないし、博愛主義者でもないので、

例えば、あそこまで笹井博士、小保方博士、若山博士を始めとした執筆者や、関係者、陰で支えたスタッフの方々を無知もしくは故意の悪意の言いがかりでもって衆を頼んで誹謗中傷、バッシングし、報道テロを行ったメディア、科学者、文化人、サイエンスライター、政治家、それに便乗したネット利用者やそれを盲信付和雷同した人たちが、笹井博士の研究をもとに開発された臨床応用成果によって命が助かったり、病気の治療が進むことがあったとすれば、「それは違うだろう」と思えてしょうがないのです。

私は、個人的にそういうことは社会正義に反すると思ってしまうわけです。

そりゃ、お医者さんはどんな人間でも一生懸命助けますし、医師法上も助ける職業的義務があるのです。

それは重々承知の上で、そういう連中が、そういうしかたで彼ら自身が異常な悪意でもって冒涜した科学から恩恵を受けるのは、道義的に間違っているだろうと申し上げているのです。


私はそういう人たちを許すことができません。


これは、ひとりSTAPだけの問題ではないのです。更にいうなら、日本の科学だけではなく、自らの下らない利権や面子のために世界の科学の発展を破壊する勢力との情報戦という名の戦争なのです。


最後に、話は変わりますが、

捏造された虚偽の研究不正という言いがかりによる、過酷極まりない報道テロという社会問題は別として、

笹井博士の自死についてですが、これは明らかに予見可能だったはずです。

理化学研究所の関係者の証言から判断しても、その直前の笹井博士は心身ともに重大な変調をきたしたことは明白だからです。

制度的に見れば、笹井博士の自死は、誰の目にもあきらかにその職責における心労や対応に要したオーバーワークが重なったことによる過労死とみなすことができますので、当然理化学研究所は、笹井博士の労災申請の手続きを進めておられると思います。

理化学研究所におかれましては、よもや、「労災申請は申請主義である」という建前論を盾に、ご遺族の方々に労災申請手続きの便宜を図るという血の通った人間として最低限の配慮を怠っているということはありますまいね?


また、小保方博士についても、制度上救済出来得る限りの福利厚生手続き申請の配慮・援助をなさったのでしょうね?

私は、理化学研究所がそこまで非道な組織であると思いたくないのですが、最後に確認し、くぎを刺しておきます。


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