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『紫陽花双鶏図』伊藤若冲展『その5』(京都国立近代美術館) 【ファイルA5】2006.11.12

【ファイルA5】2006.11.12 『紫陽花双鶏図』伊藤若冲展『その5』(京都国立近代美術館)

『紫陽花双鶏図』が写実的っていうけどさあ


 前回の記事はこちら。


 『その1』から読まれる方はこちら。
http://blogs.yahoo.co.jp/metoronjr7/20942692.html

これが今回ご紹介する『紫陽花双鶏図』です。





鶏の絵を細密描写しています。


でもねえ、確かに写実的なんだけど、凄く生々しい絵だねえ。


本物は、もっと輝かしい色彩なんだよ。


それは、何故かというと、


画絹(絹で出来た掛け軸の絵)の裏からも別の色を塗って、裏打ちしするっていう伝統的な技法を使っているからです。


それで、最近、修復で、それが実に多様に用いられていることが分かったんだって。


つまり、画面の表だけではなく、裏の彩色も含めて、緻密に計算しつくされた絵なのです。


でも、それが技巧に走った絵に見えないところが若冲の若冲たる所以かな?


技巧がこれほど、表現と密接に結びついた作品というのは、私としては他にあまり記憶がありません。


あじさいの花って、こんなだったかな?すごい形だね。


地の金箔と、あじさいの青、鶏の茶、赤、白、下生えの草・・・・。


色も凄いけど、計算しつくされた緊迫感のある構図!デフォルメしてるんだけど、生命のイデアというべき何ものかを表現しているからこそ、フォルムに説得力があります。


 それで、較べてみて欲しいものがあります。

 それは、

パンダ君ちに遊びに行ったとき、偶然みかけたニワトリさんの本物さん。





 実にのどかだねえ。

さっきの絵と較べてみると、写実って何だろうって、思います。


 多分、若冲がモデルにした、ニワトリもこんなもんじゃなかったのかな?

 しかしながら、若冲の描いたニワトリは、それ以上のものを表現しています。

 それをどう表現したらいいか、私には分かりません。

 それは、きっと夫々の人が、素直に見て感じるべきものなんでしょう。

 『その6』に続きます。
http://blogs.yahoo.co.jp/metoronjr7/26969653.html
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コメント

No title

京都にはちょっと面倒くさがって行かなかったのですが、めとろんさんにすっかり影響を受けてしまって、伊藤若冲の絵が載っている本を図書館で探しましたよ。若冲だけ載ってる本があいにくありませんでした(--;)dも、鶏の絵、なんて素晴らしいんだろ!って思いましたよ。鶏って一羽につきこんなに色んなデザインの羽がついてるんだ~っこれは神様の芸術品だって、思ったのかも…?なんて思いました。しかし金持ちって良いなぁお金を得るために働かなくても、ずっと好きな絵を描いていられるのは、うらやましいと思いました。

No title

みゆりんさん、スジャータちゃんみたいにお金持ちだったら、世界中の美術館を回って、良い絵を見て、良い景色を見て、アトリエを作って(南青山の岡本太郎美術館は岡本さんの旧宅だったのですが、吹き抜けの大きなアトリエが素敵でした。あんなのがほしいな!)朝起きてお散歩して、ひがな一日絵を書いたり、本を読んだり、音楽を聴いたり、ってしてみたいですね。でも、実際のお金持ちは、お金にしか興味がないみたいですね。もったいない。若冲さんみたいなものの見方を見習いたいと思います。絵を描いてて楽しかったろうな!

No title

ジャクチューさんのにわとりは、猛禽類とか、獲物をねらうトカゲのような異様な迫力がありますね。凄い!

No title

かずしさんにそう言われてみれば、鶏というより、闘鶏の軍鶏のような戦闘的な感じがありますね。それにしても、ジャクチューさんは、幻想的だったり、可愛かったり、迫力があったり、多様で自由自在な表現力を持っていますね。うらやましい限りです。本当に江戸時代の人なんですよね。

No title

杉浦日向子さんの『江戸塾』などの著書を読むと、当時のムダのないリサイクルシステムなどが紹介されており、江戸時代がぼくらのイメージとは全然異なる、高度に成熟した世界だったことがわかります。ジャクチューさんはまさに、江戸時代の画家だと思いますよ。

No title

かずしさん、イギリスのさる歴史家が、もし18世紀に生まれるとしたら、王侯貴族ならイギリスに、庶民なら断然日本に生まれたいと言っていたそうです。歴史の教科書では、飢饉と一揆の話ばかりですが、世界一の大都市だった江戸ばかりではなく、若冲のいた京都や大坂、名古屋等、各地で高い文化が花開いていたそうです。

No title

きゃ~!京都へ行ってぜひ実物を見てみたいです~伊藤若沖大好きです。天才ですよね。色使いと繊細さになんともほれぼれします(=^∀^=) 若沖と言えば鳥の絵が有名ですが、私は、最初に釈迦三尊像を見て 感動しました。独特の分囲気と宇宙が広がっている気がしました。

No title

teppouuriさん、始めまして。京都では11月20日前後が紅葉の見ごろだということです、若冲の展覧会は充実していますよ。確かに若冲はいろんな面をもった一言では要約できない広い世界です。スケールの大きな天才だと思います。機会があればお勧めですよ。

No title

うむ~。。。殺気を感じますねこの絵。生き物はみんな一生懸命生きているから、そのパワーがオーラみたいな感じでにじみ出ています。それを敏感に感じ取るのが芸術家たる所以。日本画における写実は「魂」を描くことに重きを置いているということなのではないでしょうか。

No title

実物の鶏の写真と全く異なる次元の緊張がありますね。平穏の江戸時代にあって、瞬時の緊張を描ききった、若冲。裂帛の気合とでもいうのでしょうか?かわいいもの、幻想的なもの、緊張感のあるもの、それぞれの実相を過たず表現するのは先生のおっしゃる『魂』あるいはプラトンの『イデア』を捕らえることに精神を集中していたのでしょうね。日々水中の生物と接しられているカンチョ先生にはその「魂」が身近なものであると拝察されます。先生が若冲に共感されるのは、故なきことではないと思います。

No title

このニワトリさんを見ていると「恐竜の子孫」な気がしてきます。

No title

凄い指摘です!寛野さんそう言われてみると、映画『ジュラシック・パーク』に出てきた鳥に近い恐竜だと考えられているヴェロキラプトルみたいですね。鳥の先祖は恐竜だって説は最近出てきたはずなのに、若冲さんの観察眼はすでにそれを見抜いていたんですかね?うーん、神通力です!
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