前回からの続きです。
ケープハイラックスさんがいました。
二人めがこちらです。
左足が出ていますが、肉厚の足の裏を吸盤のようにすぼませて貼り付け、垂直な壁でも3mほど這い登ることができるそうです。
二人仲良く寝転がっていました。
中東やアフリカのサバンナにお住まいです。
点在する岩場等を隠れ家にして、数頭から30頭程度の群れを作って生活しています。
草食性です。他の哺乳類に比べて、体温調節の能力が劣るので、早朝や夕暮れは日向ぼっこをして、暑い時は日陰で体を冷やします。
だから、寝転がっていてもしょうがないんだね。
横顔です。
動きが小さいねえ。
これからも元気で寝転がっていてね。
大きさも形もモルモットさんと似ています。
ハイラックス目ハイラックス科ケープハイラックスです。和名は岩狸です。
ハイラックスさんの上顎の門歯はネズミさんのように一生伸び続けますが、下顎の門歯はある時点で成長が止まってしまうという点で、ネズミ目やウサギ目とは異なります。
また、上顎の臼歯はウマ目(奇蹄目)のサイに、下顎の臼歯はウシ目(偶蹄目)のカバに似た特徴を有しています。
それから、全身の骨格はサイのものを小型にしたような特徴を持ちながら、前足の手根骨はゾウに似ているのです。ところが胃の構造はバクやウマに似ています。その上、背中に分泌腺があるのはペッカリー(イノシシ類)風です。
マギー審司さんのラッキー君にも似ているねえ。
このように様々な動物に少しずつ似た特徴を持っているのですが、一体どの動物に近いのでしょう?
結局、化石記録や分子生物学的な解析から、ゾウやジュゴン等の原始的な有蹄類と類縁関係があることが明らかになって、ハイラックス目という独立した目に分類されるようになりました。数千万年前から独自の進化を遂げてきたんだって。
小さくて、鼻が長くないけれど、ゾウさんと親戚だったんだねえ。
変なの。
次回に続きます。
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