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猛虎図 伊藤若冲展『その6』(京都国立近代美術館) 【ファイルA6】 2007.01.14

【ファイルA6】2007.01.14 猛虎図 伊藤若冲展『その6』(京都国立近代美術館)


猛虎図はとってもユーモラス


 前回の記事はこちら。


 『その1』から読まれる方はこちら。
http://blogs.yahoo.co.jp/metoronjr7/20942692.html

 道草ばっかり喰って、若冲さんの絵とは大変ご無沙汰しています。

 まだ、ご紹介したい絵はあるのですが、今回はこの絵をご覧いただきましょう。

伊藤若冲筆 猛虎図です。






 この絵は、細密描写と大胆な筆遣いが特徴です。

 枝や草の部分なんか、勢い良くさっと筆を運んでいます。

 まさに名人技です。

 私としては細密描写より、こっちのほうが余程唸ってしまいます。

 虎さんを苦労して、ちまちま描いたのに、これで失敗したらどうするんだろう?

 やっぱり、失敗しそうな枝や草を先に描いて、成功した絵に後から虎を描いたんでしょうね。

 CGと違って、レイヤー毎に描けませんからねえ。

 それにしても若冲さんは、本物の虎って見たことないでしょうね。

 大きな猫みたいで、目がきょろっとして何か変!でも、とってもユーモラスですね。

それで、本物の虎君に同じポーズをとってもらったので、較べてくださいね。違うねえ!






それでねえ。また蒸し返すんですけど、プライスコレクションの『鳥獣花木図屏風』の虎さんの部分のアップです。






次に、静岡県立美術館蔵の『樹花鳥獣図屏風』の虎さんの部分のアップです。






どっちも『猛虎図』の画風と違うねえ。よけいに分からなくなりました。

 
 『その7』に続きます。
http://blogs.yahoo.co.jp/metoronjr7/31137854.html

追記


 2016年のゴールデンウィーク前に、上野にある東京都美術館の『生誕300年記念 若冲展』に行ってきました。この記事でご紹介した『猛虎図』や『鳥獣花木図屏風』もこの展覧会に出展されています。念願の「釈迦三尊像(しゃかさんぞんぞう)」3幅(ぷく)と、宮内庁所蔵の「動植綵絵(どうしょくさいえ)」30幅の鑑賞もできました。

 その上で、やはり『鳥獣花木図屏風』は、若冲クラスの才能が無ければ描きえない傑作だと再認識しました。これから行かれる方は参考にしてくださいね。↓
 
【ファイルA21】2016.04.29 上野にある東京都美術館の『生誕300年記念 若冲展』に行ってきたよ。(その1)
http://blogs.yahoo.co.jp/metoronjr7/56019435.html
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コメント

No title

一枚目の絵が一番虎らしいですね(笑)二枚目は伝説上の獣の様だし、三枚目は変わった模様の猫って感じです(*^^*)でもどれも面白くて好きです。

No title

みゆりんさん、加藤清正の虎退治の話とかありますけど、江戸時代の人にとっては、虎というのは麒麟や鳳凰みたいなもんだったんでしょうね。本当にみんな面白い絵ですね。

No title

上段の絵はめとろんさんと同じく、トラより枝や草のほうに目がいっちゃいますね。上、中、下といくにしたがって抽象化が進んでいて非常に興味ぶかいです。下段の絵はトラの縞模様を勝手に作ってあそんでいるよう。現代芸術をすでに先取りしていますね。

No title

トラがこわくてよく見れないよ(O_o)!!

No title

かずしさん、墨でささーって一気に描かれると、もうお手上げですね。本当に虎をモチーフに好きなように遊んでいる感じが羨ましい限りです。

No title

ミユキちゃん、そうだね。猫ちゃんがペロッてしてたらかわいいけど、大きな虎がしたら、食べられそうで恐いねえ。動物園の虎だから、馬肉を食べた後かな?

No title

今日NHKの日曜美術館で、京都博物館で今公開している、京都御所の障壁画(初公開)を紹介していました。その中で 部屋中の襖に虎図が描かれているのが紹介されていました。 いいなぁ~行きたいなぁ~ 今回のメトロンさんの猛虎図にも似ていたような・・・ 若仲の虎図初めてみました。いいですねぇ~(=^∀^=)

No title

虎の表情がどことなく、いたずらっぽいような、おちゃめな感じですね。

No title

フォルムのリアルさにマンガな顔、最近のアニメ美少女キャラってこんな感じですね。虎の暴力的なまでの足の太さとか、殺気を含んだ体のしなやかさとか、そういう肉体的な強さの中に、生き物としての「情」みたいなものを共有したかったのじゃないかなあと想像してしまいます。ところでこの時代の日本の人たちは、生きてる虎をモデルに絵を描けたのでしょうか?たぶんそうじゃなく、一度っきり見た記憶とか、毛皮や中国の絵から想像するとかなんでしょう?それにしては、猫がモデルとは明らかに違うのがスゴイなあ。

No title

1枚目の猛虎図の彪の表情はかなり好みですねぇ。全体図としてみるとまた違った印象でしょうが、こうやって焦点を絞って比較するのも大変興味深いと思いました。新しい発見です。

No title

teppouuri さん、京都御所の障壁画は、京狩野派や円山派等、若冲とは近縁関係があるのでしょうね。京都国立博物館は三十三間堂の近くで、JR京都駅からも近くて便利なんですけど、奈良二月堂のお水取りが済むまで、盆地の京都は寒いですからね。若冲展は、東京・京都が済んで、現在九州に来ています。4月からは名古屋です。機会があれば是非ご覧になってくださいね。

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BTGさん、そうですね。いたずらっ子みたいですね。虎は、十二支にも含まれているので、お目出度い動物だからでしょうか。無垢な感じがしますよね。

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カンチョ先生、一見平面的な処理の仕方と、きめ細かくて生生しい質感。そして、こういうデフォルメの仕方は、確かに日本の漫画やアニメーションに確実に受け継がれていますね。製作者は意識してないでしょうから、日本人の血だと思います。仏教ですと、輪廻転生で次には虎に生まれ変わる可能性もあるわけですから、神の姿に似せて人間が作られたという西洋の動物感とは明らかに違いますね。

No title

うたかげさん、1枚目の虎さんの顔は、豹のような精悍な顔立ちで、鬼みたいな竜みたいな感じもしますね。見ていて、頭の中がむず痒くなるような、快感があります。若冲さんの屏風は、下絵が本人でお弟子さんが書いてるようなのですが、一匹一匹見ても楽しいので、大好きです。

No title

絵って難しいですよね(>_<)きっと、他人から聞いた話だけで想像で書いた絵とか、昔は沢山あったんだろうなって思います♪それにしても…カッコイイなwww

No title

これ、東京で去年やってた時に見たよ~こっちでさ、親と子の特別企画展みたいなのやってなかった?絵をいろいろな角度から見て遊ぶ子供向けの企画なんだけど、すばらしくて感動しちゃったんだ・・・

No title

みかタン、そうですね。若冲さんは難しい技法を使って描く江戸時代の絵の大家で凄く偉い人のはずなんですけど、それでこんなユーモラスな絵を描くんだから、かっこいいですね。若冲さんも、子供のように好奇心が旺盛で、変なものが好きだったと思いますよ。

No title

むにゅさん、私は東京は暑くて混んでいたので、京都で観ました。東京ではそんな素敵な企画展をやっていたのですね。京都ではやっていませんでした。それにしても、子供の時にこそ、いいものをいっぱい見せるべきですよね。私は、音楽や絵の好みっていうのは、子供の頃とあまり変わっていません。今好きな絵というのは、子供の頃見ても、好きになったと思います。逆に子供が感動するような絵は、大人が見ても感動するはずです。
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